たましくる イタコ千歳のあやかし事件帖

著者 :
  • 新潮社 (2009年10月23日発売)
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本棚登録 : 150
感想 : 30
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図書館で見つけた一冊になります。

昭和初期、青森を舞台にしたイタコさんのお話し。
当時の東北の日常を垣間見るようで、貧農への視座も興味深く。

これは雪に包まれている原風景、でもあるのでしょうか。
まつろわぬ「東北」の物語、松岡さんの言葉を思いつつ、しんなりと。

そのせいか、現世と常世の境界がどこか曖昧に霞むような、
そんな不思議な雰囲気も醸し出していました。。

といっても、生身の人間の悪意がトリガーではありますが。

なお、この昭和初期は、祖父の生きた時代でもあります。
続編が続くのであれば、そのうち大戦という「死」とも向き合うのでしょうか。

その描かれように、ちょっと興味が残ります。。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ミステリー
感想投稿日 : 2013年7月4日
読了日 : 2013年6月30日
本棚登録日 : 2013年6月30日

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