献本でいただいた一冊、23名の“ベンチャー企業”の中の人へのインタビュー集となります。ターゲットは、就活中の学生さんや、20代前半の方向けかな、と感じました。
“大手企業に入れさえすれば、将来は安泰
という時代はとうに終わっている”
今から振り返れば、私の世代(アラフォー)はバブル崩壊後、終身雇用が崩れ始めた時代でした。ただ、中にいる時はそんな事を意識せずに「大手=安定」志向はまだまだ強かったと思います。
“社歴や規模とは関係なく、
何かをゼロから創り出そうとしている企業を
ベンチャー企業だと考えています”
だからと言って、ベンチャー企業礼賛かと思いきや、決してそうではなく。あくまで選択肢の一つとして、様々なベンチャー企業家の事例がまとめられていて、ベンチャー企業と大手(安定)企業、それぞれのメリット・デメリットを踏まえて、話されているのがわかりやすく。
個人的にスルッと落ちてきたのは、“ミッション遂行型”と“ミッション創造型”の違いでしょうか。前者は大手向き、後者はベンチャー向きと話されてはいますが、どちらも必要な人材であるとの点は確かにな、とも。また、人材の多様性を担保できるのは、規模から言っても自然と大手企業の方が強くなるでしょう。
“組織は社長の器以上に大きくはならない。
社長が学び、成長しない会社は社員が気の毒だ”
そして、こちらはなかなかに示唆的だなぁ、、とも。どんな形であれ、学ぶことを忘れてしまっては成長は無いなぁ、、なんて、“生涯学習”へのアプローチを模索している身にとっても、響く内容でした。
“教育でないと世界は変わらない”
「いつでも、どこでも、誰にでも」、“学習の機会”を提供する場を設けたい、なんて風に考えさせられた一冊でした。
- 感想投稿日 : 2014年3月7日
- 読了日 : 2014年3月4日
- 本棚登録日 : 2014年3月4日
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