人口1万2千人の長野県小布施町に年間120万人の観光客が訪れると言う。人口の実に100倍の観光客が訪れるまちとはどんなまちなのか、その秘密を知りたくて読んだ。
作者は東京理科大学の教授で、「小布施まちづくり研究所」の所長も務める川向正人氏。
建築士の観点から、利便性ではなくデザイン性を重視したまちづくりの経緯は興味深かった。
日本は高度経済成長時代から、景観やそのまちの文化を無視して、開発をやってきた。しかし、建築の文化、とくにまちの文化は、一度壊したら戻らない。そのあたりをふまえて、「修景」のまちづくりを学ばなければならない。
松岡正剛が初期の段階で目をつけたのが建築。
建築の内容を把握しながら、もう一度精読する価値あり。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
まちづくり
- 感想投稿日 : 2011年6月4日
- 読了日 : 2011年6月4日
- 本棚登録日 : 2011年6月4日
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