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レビュー by okky奥吉さん
“カイチュウ博士”で有名な藤田先生の著作。
藤田先生を知る方ならこのタイトルで「まさか・・・アノお話なのか・・・」と気づく人は多いであろう。
簡単に言えば、ウンコのお話。
いきなり下品と言うことかなれ、食べたものはいずれ出るのだ。「排泄」はキタナイものと避ける話題ではない。生きるために必要なもの。「出物再評価論」だ。
単にウンコそのものの薀蓄だけを並べたわけではなく、衛生学、保健学、生態学の見地から文化人類学まで匂わせる(ウンコだけあって・・・)、社会学的問題提起が盛りだくさん名作。
「ウンコをすることが小学生のなかでいじめの理由になっている」という話に、妙にそうそうあったあった、とうなずいてしまった。
他人がウンコするなら、自分もする。人間だれだってウンコをするのだ。ウンコをすることが生きている証であり、健康な証だ。
グルメブームにわきたつ世の中に、ものの見方は一方的ではいけない、ちゃんと出るものに対しても向き合いましょうと問題提起し、排泄の大切さを説いた本だ。
人が「キタナイ」と思うことを「嫌う」あまりに極端な「超清潔志向」を求めたことで、逆に現代人の生きる力が弱まっていると著者は警鐘を鳴らす。
実験室で男女の若い院生が同じ布団で一晩何もせず過ごした話。
O157はそれほど騒ぐほどものではなく、下痢したぐらいでガタガタ言うなという話。
どれも微妙な論調ではあるが、「なるほど」と納得してしまう面白エッセイだ。
登録日 : 2007年07月26日 21:52:06


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