木槿の咲く庭

  • 新潮社 (2006年6月29日発売)
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感想 : 6
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戦争というと自国の立場からどうしても考えてしまうが。
わが国も戦争で、他国に多大な迷惑をかけていた過去は
覚えておかなければならない。

食料や資源の供給源として、大韓帝国を統治下に置いた日本。
「皇民化」政策の一環として、様々な圧力をかける。
「創氏改名」もその一環である。
韓国人として生まれ育った名前を奪われ、日本名に改名、
その後、再び自らの名前を取り戻すまでの五年余りが描かれている。

主人公のうちの一人、妹のスンヒィは魅力的。
質問魔で、家族思いで、おてんばで、かわいい。

おじの行方が気になるところだが、日本の敗戦、南北に分かれた朝鮮半島。
再会はかなわなかったのかもしれない・・・
でも「あとがき」を読んで、ちょっと気持ちが落ち着いた。

読書状況:読みたい 公開設定:公開
カテゴリ: 児童書
感想投稿日 : 2009年7月26日
本棚登録日 : 2009年7月26日

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