引用した「夕べの民衆のセレモニー」、これと同じものに、以前訪れたスペインのサンセバスチャンで遭遇した。夕刻、街の中から海岸に沿った道に、いつの間にかおおぜいの人々が繰り出し、散歩し、おしゃべりし、すでに閉まった店のウインドウを覗き、ただ座り、暮れなずむ時を過ごしている。何かの目的のための時間ではなく、その時をただ味わう歓び、なぜだか、これこそが人生の豊かさというものかもしれないと感じた時間。
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カテゴリ:
イタリア
- 感想投稿日 : 2011年9月11日
- 読了日 : 2011年10月22日
- 本棚登録日 : 2011年9月6日
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