海の石

著者 :
  • 光文社 (2012年2月16日発売)
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感想 : 3

桂さんが19歳の時に書いた『きもちのこえ』を読んだとき、「彼女はいったいどうやって、言葉でここまで自分を表現するすべを身につけたのだろう?」と驚いたのを思い出す。この詩集のなかでも、「伝わる」喜びを獲得したときの飛び上がりたいような気持ちを、そのまま表した「かなう」「歓喜」が胸を打つ。

 かなう
 みんな みんな
 うれしい

 わたしの ゆめ
 やっと かなった
 かなう
 はなし
 はなし

 歓喜
 ぱん! とはじけた
 ぱぱん! と跳ねた
 体中の細胞が躍りだした

 喜びはサイダーの泡
 階段は三段とばし
 空に一番近い場所までかけあがったら
 両手をあげて
 太陽に報告!

 こんな歓喜があったなんて
 私を全部声にして
 ああ
 なんてすばらしいできごと!

大越桂さんのブログ「積乱雲」
http://plaza.rakuten.co.jp/678901/

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2012年4月22日
読了日 : 2012年4月22日
本棚登録日 : 2012年3月29日

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