桂さんが19歳の時に書いた『きもちのこえ』を読んだとき、「彼女はいったいどうやって、言葉でここまで自分を表現するすべを身につけたのだろう?」と驚いたのを思い出す。この詩集のなかでも、「伝わる」喜びを獲得したときの飛び上がりたいような気持ちを、そのまま表した「かなう」「歓喜」が胸を打つ。
かなう
みんな みんな
うれしい
わたしの ゆめ
やっと かなった
かなう
はなし
はなし
歓喜
ぱん! とはじけた
ぱぱん! と跳ねた
体中の細胞が躍りだした
喜びはサイダーの泡
階段は三段とばし
空に一番近い場所までかけあがったら
両手をあげて
太陽に報告!
こんな歓喜があったなんて
私を全部声にして
ああ
なんてすばらしいできごと!
大越桂さんのブログ「積乱雲」
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読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
詩
- 感想投稿日 : 2012年4月22日
- 読了日 : 2012年4月22日
- 本棚登録日 : 2012年3月29日
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