昭和11年から22年にかけて、計4度の脱獄を成功させた佐久間清太郎の人生を描くノンフィクション。
4度とも異なる脱獄方法もさることながら、看守を心理的に追い込むプロセスはヘタなミステリーよりも緊張感がある。こんな超人が戦時中にいたのか。
そして、この小説の最大の見せ場は彼の脱獄シーンではなく、なぜ彼が5度目の脱獄をしなかったのか。それに尽きる。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
ノンフィクション
- 感想投稿日 : 2011年1月7日
- 読了日 : 2011年1月7日
- 本棚登録日 : 2011年1月7日
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