ただ栄光のために: 堀内恒夫物語 (新潮文庫 草 266-3)

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  • 新潮社 (1985年2月1日発売)
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感想 : 3
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日本ハムの二刀流ルーキー大谷選手の活躍と論議に盛り上がっている日本プロ野球界だが、ちょっと待て。大谷の前にすでに二刀流で結果を残したこの選手を忘れているのではないか。

堀内恒夫。高卒ルーキーで新人王。巨人9連覇にONとともに貢献し、MVP、最多勝などのタイトルと通算203勝を達成。これだけの超一流投手でもあり、野手顔負けのホームランバッターでもあった。3打席連続本塁打に日本シリーズで2打席連続本塁打。引退試合の最終打席でも本塁打。

そんな華々しい実績だけではなく、世間知らずの言動や練習態度でも世間を騒がせた孤高のスーパースターだ。そんな堀内選手の現役時代を小説化。誰に対しても我が道を貫く、堀内の男っぷりがカッコイイ。

大谷選手と比較されてもおかしくない選手なのに、世間が騒がないのは、巨人監督時代と国政選挙出馬の失敗で印象が悪いせいか?

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: スポーツ
感想投稿日 : 2013年6月11日
読了日 : 2013年6月11日
本棚登録日 : 2013年6月11日

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