リンカーン [Blu-ray]

監督 : スティーブン・スピルバーグ 
出演 : ダニエル・デイ=ルイス  サリー・フィールド  トミー・リー・ジョーンズ  ジョセフ・ゴードン=レヴィット  ハル・ホルブルック 
  • 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
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感想 : 15
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リンカーン大統領でまず思い出すのは「人民の人民による人民のため」という名セリフ。「民主主義とは?」を問われれば、必須の解答だ。

そんな名言を吐き、大統領にも再選され、奴隷解放を目的とした南北戦争も勝利目前。リンカーンの名は歴史に残るはずだ。しかし、彼はあえて、その名声を不意にしかねない大きな障害に挑もうとする。それが憲法修正を議会に承認させることだ。

なぜ彼は憲法の修正にこだわるのか。その理由の説明を含め、彼は多くの人と直接会い、説得を試みる。内閣、与党議員、野党議員、ロビイスト、一兵卒、無線技士、南部代表、家族…、今じゃ考えられないほど大統領のフットワークは軽く、だれにでも、どこへでも出かけていく。しかし、彼の口から発せられる言葉は時折ユーモアも交えるが、重厚で、相手の心を揺さぶる。

この作品でのリンカーンは政治ドラマにありがちな聴衆への感情的な演説を行わない。「人民の人民による」の演説も過去の話だ。密室で当事者との対面会話を重視した影のある男。一人を説得できない男が、国民を説得させることなどできないという信念が、そこにある。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 歴史モノ
感想投稿日 : 2013年12月17日
読了日 : 2013年12月17日
本棚登録日 : 2013年12月17日

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