唯幻論大全

著者 :
  • 飛鳥新社 (2013年1月25日発売)
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感想 : 2
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岸田秀さんの本は、大学生の頃、「ものぐさ精神分析(正式な題名かやや不安、こんな感じで“ものぐさ”は確実に入っていたと思う)」を読んだきりで、印象も「確か面白かった」というものしかなかったのだけれど、三田のメディアセンターの新着コーナーに、ででーんと鎮座している背表紙に惹かれて借りてみた。ものすごーく分厚いので、読破するのに心が折れそう確立90%だったけれど、読み出したら止まらなくなった。特に第2部の「歴史論」の“時間と空間認識”や“アメリカの精神分析(アメリカで行われている精神分析ではなく、アメリカと言う国を一個人のように捉えて精神分析している)”あたりは、とても面白かった。おいおい、いろんなことはぶいて論を進めすぎじゃない?とか、突っ込みを入れたくなるのだけれど、途中から、「この見方が正しさかどうか懐疑的に読むのではなく、岸田さんのメガネを通して見る世界を楽しもう」と思ったら、読むスピードが一気に上がって、2日間くらいで読めてしまった。早く読みすぎて、頭の中に何も残っていないという話もなくはないが、また、どこかのタイミングで再読しようっと。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2013年4月8日
読了日 : 2013年4月4日
本棚登録日 : 2013年4月8日

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