モモ: 時間どろぼうとぬすまれた時間を人間にとりかえしてくれた女の子のふしぎな物語 (岩波少年少女の本 37)

  • 岩波書店 (1976年9月24日発売)
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大人の童話。大人も子供も夫々の体験、考え方から、どちらも楽しめる内容である。人間の根源に迫るテーマである。標題の表すとおり、時間がテーマの重要な部分を担う。すべての人間にとって与えられた時間は平等である。そこに時間をためるという発想がまず、面白い。自分にとって大切な時間を他の仕事に振り替えて、無駄をなくす。それは人間性をなくしてしまうことに等しい。効率が優先されることは、子供たちの未来の時間をも奪ってしまうことになる。友達と友情や信頼、独創的な発想など。まさに、現代文明社会の批判ともとれる内容だ。失われてしまった、時間をもとに戻すことはできない。文明とは、便利になった。しかしそれに伴いなくしたものを取り戻すことはできるが、それが必要であるか(時間の花)生きがい、個性。育てることの手間。そして、人それぞれで違う、また、枯れる。

カシオペア、亀なのでなぜ?近未来が見える。

灰色の男たち、時間の花を保存矢印タバコにして吸う。個別の特色ない男たち、1が全体を表し、分裂する?

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: アートデザイン写真
感想投稿日 : 2014年6月12日
読了日 : 2013年8月11日
本棚登録日 : 2013年8月6日

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