図書館危機 図書館戦争シリーズ (3) (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA/角川書店 (2011年5月25日発売)
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まぁ1冊目からなんで今更ですが、他人の頭に触れる描写が多すぎますね。そういう触れ方は相手を異性として通常以上に好意を持っているということの表現であって、これじゃあまるで中高生ですよ。登場人物たちのこの年齢ではそういう行為は安易にやらないと思います。あ、そもそもこの小説がターゲットとしている読者層って中高生あたりか。だったらそこにつっこみを入れる方が野暮ってことか。
今回のポイントの一つ、自主規制。この物語では一貫して検閲だの表現の自由の過剰な抑制とかが問題として描写されているわけだけれど、現実に自主規制が次第に過剰になってきていて、堅苦しい、やりにくい世の中になってきたなって改めて思ったのでした。
違う言葉には違う意味がある。同じようで違う言葉に置き換えてしまうと、元の表現とは違う意味になっちゃうと思いますけどね。そういう微妙な違いを表現できなると繊細さが失われていくのではないかと危惧してしまいます。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2016年2月7日
読了日 : -
本棚登録日 : 2016年2月7日

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