フォ-チュン・クエスト (1) (フォーチュン・クエストシリーズ)

著者 :
  • ポプラ社 (2009年4月1日発売)
3.83
  • (1)
  • (3)
  • (2)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 28
感想 : 3
5

やっぱりフォーチュンクエストは面白い!

フォーチュンクエストの第一巻が発売されたのは1989年(角川スニーカー文庫)だったんだ。私が2、3歳の頃だよ。その後、電撃文庫(2002年)で再刊して、もう一度ポプラポケット文庫(2007年)で再刊して、さらに2009年にポプラ社からハードカバー版が出版された。

ゲームの冒険者は、次から次へと夢のような冒険をするし、モンスターを倒せばお金やアイテムを落としてくれるから生活に困らないし、何より冒険の目的が向こうからやってくる。
現実はそうはいかない。
これは、それぞれの事情で冒険者になった、ならざるを得なかったヒヨッコ冒険者達のパーティが、主に金欠と戦いながら楽しくやっているお話。

冒険者制度とか、ケッコー通販とか、モンスターポケットミニ図鑑だとか、世界観の作り込みが凄いんだよね。料亭のメニューは、絵だけ見ると普通のパスタとかなのに、料理の説明を読むとどう見ても下手物料理(笑)。でもちょっと食べてみたいかも。文章も上手いし。読む端からすらすら理解できる素晴らしい文章だ。

どうやらポプラ文庫版は電撃文庫版を加筆修正してあるらしい。電撃文庫版には外伝小説も載っているそうだから、ポプラ文庫版を読み終えたら電撃文庫版を読もう。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 児童書
感想投稿日 : 2011年11月15日
読了日 : 2011年11月17日
本棚登録日 : 2011年11月15日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする