魚偏漢字の話

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著者 : 加納喜光
osakanabanashiさん 語学   読み終わった 

とにかく魚偏が付く漢字の成立と意味について詳細に解説している,教科書レベルの本(何の教科と言われると,それは疑問だが).
恐らく,一般向けの書籍で,ここまで詳細かつ集約的に書かれている書籍は皆無なのでは?
コイ一つとっても,鯉=魚(魚を示す象形文字より)+里(ウロコがきちんと並んでいる様子)あたりが書いてあれば御の字だが,本書はさらに,里=田(整然と区分けされている様子)+土(場所の属性)というところまで分解し,『コイを表す字の本質は田にある』と,言うところまで持っていく.
著者は『古代中国博物学』や『漢字の記号学的研究』を研究していた教授であり,基礎やら予備知識は一般レベルを超えていることは容易に予想がつく.
魚の専門家ではないが,だからこそ,客観的に様々な漢字を冷静に分析できるのではないかと思う.
魚のイラストは一切なく,ひたすら魚偏の漢字を体系的に分類し,一文字ずつ解説するというシンプルさが,資料としての魅力を一層高めている.
惜しむらくは,漢字の解説の最初に,簡単な魚の解説が入っていること.
他の部分が凄いだけに,どうしてもおまけ情報として浮き彫りになってしまうのだ.

※<a href="http://osakanabanashi.seesaa.net/article/105301291.html" target="_blank">当方ブログの蔵書目録コーナー</a>には,ブクログに登録できない古書・洋書・珍書リンクなどもありますので,もし魚本倉庫に興味をお持ちの方は,<a href="http://osakanabanashi.seesaa.net/article/105301291.html" target="_blank">こちら</a>も併せて御覧ください.

レビュー投稿日
2008年12月19日
読了日
2008年12月19日
本棚登録日
2008年12月19日
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