ゾウの時間 ネズミの時間―サイズの生物学 (中公新書)

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著者 : 本川達雄
osakanabanashiさん 進化学関係   読み終わった 

各章共に、導入の部分〜真ん中辺りまでは楽しく読むことができる。
が、後半になると、『こんなのもある。こんなのも…』という感じで、動物の体に関する複数の要素の組み合わせパターンを変えただけのように感じてしまう。
ネタとしては非常に面白いのだが。
やっぱり各章後半の未消化感は否めない。

個人的に好きなのは、移動に関わる消費エネルギーに関する話題と、静と動の狭間を行く棘皮動物に関する話題。
前者は同じ距離を移動するのに必要なエネルギーを、様々な角度から切り込んでいる。
例えば、同じ距離を移動する格安コストは飛行だが、同じ時間動く場合、最高コストに変化する等々。
あちらで見れば憂愁でも、こちらで見ればダメという、ドンデン返しが面白い。

後者は『ちょっとだけ動く動物』がなぜ現在も生き残れるのかということについて論じている。
動く頻度によっては、筋肉とは異なる動作のためのメカニズムをも選択する必要があるという辺りが斬新であった。
ただ、本人いわく『一部強引な論理展開』という章があったりする/参考文献が載っていない/『初心者』向けに説明があり、指数の説明から入っていると思いきや、いきなりレベルアップしてしまうといった難点も。
ちなみに著者は『歌う生物学』も書いている。
僕は人前で歌うのが大嫌いで興味がわかず、まだ読んでいないのだが、話題になった本である。
興味のある人は、ぜひ。

※<a href="http://osakanabanashi.seesaa.net/article/105301291.html" target="_blank">当方ブログの蔵書目録コーナー</a>には,ブクログに登録できない古書・洋書・珍書リンクなどもありますので,もし魚本倉庫に興味をお持ちの方は,<a href="http://osakanabanashi.seesaa.net/article/105301291.html" target="_blank">こちら</a>も併せて御覧ください.

レビュー投稿日
2008年8月26日
読了日
2008年8月26日
本棚登録日
2008年8月26日
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