和漢三才図会〈7〉 (東洋文庫)

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osakanabanashiさん 博物学・本草学   読み終わった 

百科辞典だけあって、表記もかなり体系化されている。
最初にイラストがあり、次に国内での詠み方、国字表記、語源(万葉仮名での表記)、中国での読み方と続く。
本文は『本草綱目』などの国内の同系の文献や中国の『三才図会』などの引用から始まり、△マーク以降が筆者のコメントとなる。
紹介した内容に同意したり否定したりと、その時々によって異なるが、判断基準が個人的経験に基づいている場合と伝聞に基づいている場合があるため、その根拠が一定の信頼基準を満たしていたのかは疑問だ。
しかし、複数のソースに基づいた判断を行なっているため、できるだけ信憑性を高めるための努力をしていたことも伺える。
当時のITと現在のITとのギャップということを加味すれば、相当な労力を使ったものだということは想像に難くない。
文章の最後には、余談というか、雑記のようなものが記されている。
書かれている内容は、食べ方だったり薬効だったりと、種によってさまざまだ。

編者の寺島良安は大阪の医者で、師の和気仲安から『医者はいろんなことを知らないとダメだ(意訳)』と言われて和漢三才図会の編纂をはじめたらしい。
中国の文献で王圻(おうき)が編纂した三才図会に倣ったもので、和漢三才図会も項目ごとに複数の著者がいるとのことだ。

この本に出会ったことで、僕のブログは古書に手を出すことになったといっても過言ではない。
ちなみに原書の電子コピー版も別の機関で購入することができるので、興味のある人は見比べてみると良い。
かつて本の虫こと荒又宏が『いやあ、活字になっているだけましですよ』と言ったことがあるらしいが、初めて和漢三才図会を読んだ時にその言葉の意味を痛感した次第である。

※<a href="http://osakanabanashi.seesaa.net/article/105301291.html" target="_blank">当方ブログの蔵書目録コーナー</a>には,ブクログに登録できない古書・洋書・珍書リンクなどもありますので,もし魚本倉庫に興味をお持ちの方は,<a href="http://osakanabanashi.seesaa.net/article/105301291.html" target="_blank">こちら</a>も併せて御覧ください.

レビュー投稿日
2008年8月26日
読了日
2008年8月26日
本棚登録日
2008年8月26日
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