世界怪魚釣行記

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著者 : 武石憲貴
osakanabanashiさん 釣り   読み終わった 

最近買った釣行記の中ではピカイチ.
エエ歳したオッサンが一年の半分働き,それを元に半年間釣りに出かける…そんな破天荒な生活をしていたら,面白くならないわけがない.
大学生の時に開高健の<a href="http://booklog.jp/users/osakanabanashi/archives/4087504026" target="_blank">オーパ!</a>を読んでから,釣行記にはあまり面白さを感じなくなっていた.
対象魚がGTやキングサーモン,レインボートラウトなど,釣行記では定番の魚種しか出てこないのがその原因かもしれない.
著者がどんなに感動的な/美しい/神秘的な一匹に出会ったところで,とどのつまりは同じ魚.
ネタがかぶる.
基本的に他人が釣った魚の話を何度も聞くほどお人好しはそんなにいないのでは無かろうか?
だって,釣行記の読者の多くは釣り好きなわけで,多かれ少なかれ自分でも釣ってみたいと思っているはずだから.

ならどうする?
釣り以外の部分を付加するか,文章で勝負か.
しかし定番の魚達は,不幸かな,言葉のマジシャン・開高健によって調理済みである.
本書の著者はそれらとは別の回避方法,すなわち,未知の魚をターゲットにした意味で巧い.
パプアンバスやら超巨大淡水エイなど,釣り雑誌,いや,魚の雑誌ですらなかなかお目にかかれない.
単に本人が釣りたい魚を釣っていると言えばそれまでだが,そういうところにこそ釣行記としての存在感がきらりと光るのではないだろうか?
文章の巧みさは本職・開高健や夢枕獏とは比較にならないが,行動力は明らかに本書の著者の方が上だ.
そういうところに,初めてオーパ!を読んだ時の興奮を感じたのかもしれない.

※<a href="http://osakanabanashi.seesaa.net/article/105301291.html" target="_blank">当方ブログの蔵書目録コーナー</a>には,ブクログに登録できない古書・洋書・珍書リンクなどもありますので,もし魚本倉庫に興味をお持ちの方は,<a href="http://osakanabanashi.seesaa.net/article/105301291.html" target="_blank">こちら</a>も併せて御覧ください.

レビュー投稿日
2009年5月16日
読了日
2009年5月16日
本棚登録日
2009年5月16日
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