▽やや大げさに言うならば、今後一〇年もすれば、個人を組織のニーズに適応させる手段としての「マネジメント開発」への関心は急速に薄れ、逆に、組織を個人のニーズや意欲、潜在的能力に適応させる手段としての「組織開発」への関心が、はるかに高まってくるはずである。
▽知識労働にはそのような前提はあてはまらない。たしかに、唯一最善の方法というものは存在するかもしれない。しかしそれは、仕事の物理的特性、ましてや知的特性によって決まるものではなく、個々の人間によって決まるものである。気質によって決まるものである。
▽今後マネジメントに関して最も重要な意味をもつ変化は、社会の意欲や価値観のあり方までが、経営者管理の仕事ぶり・能力・責任感・価値観にかかってくるようになるということである。(マネジメントの役割、1969)
▽組織内コミュニケーションを成立させるためには、従業員と言わず学生と言わず、彼らコミュニケーションの受け手が、常に可能なかぎり意思決定の責任を分担するようにさせなければならない。説明によってではなく、意思決定の責任の経験によって理解させなければならない。(情報とコミュニケーション、1969)
カバー装丁:川畑博昭
難しい…特に最後の方の論文は今の私には情けないことに理解しきれません。
日本について書いてあるのでわくわくして読んだら
日本の文化なはずなのに全然知らない人ばかりでショックでした。
この人の守備範囲の広さに舌を巻きます。
利益はコストという考えに一番驚いた。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
文芸以外
- 感想投稿日 : 2010年10月30日
- 読了日 : 2009年2月18日
- 本棚登録日 : 2010年10月30日
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