黒伯爵は星を愛でる 1 (花とゆめCOMICS)

著者 :
  • 白泉社 (2014年8月20日発売)
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感想 : 15

Sデレ黒伯爵×愛され天然少女(身寄りなし)の偽装結婚とか
トキメかないわけないんです!!

音せんせい、待望の新連載です!!

前作「女王様の白兎」から約1年ぶりぐらいでしょうか?
コミックスだと2年ぶりぐらい??
なかなか新連載が始まらず、気になっていたところへ
ようやくうれしい新連載のお知らせ!
もう、すごくうれしいです!!(感涙)

しかもね、ストーリー設定がね、もう間違いないんです。
音せんせいがこんなの描いたら、トキメかないわけないでしょ!
っていう。

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舞台は19世紀、ロンドン。

身寄りもなく、下町で花売りをする少女・エスターの前に
ある日、夢に見た王子さまのような男性・ヴァレンタイン伯爵が現れます。

花をいただけますか。あなたごと・・・

下町の貧乏娘が一転、
伯爵に見初められたエスターは
宮殿のようなお屋敷で、上等なドレスを身にまとい、伯爵夫人として暮らす
シンデレラストーリーな日々がはじまったのです・・・

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というのは表向きで!

実は伯爵は、
代々、吸血鬼と対峙してきたヴァンパイアハンターの一族で、
エスターはその吸血鬼の血が入った、吸血鬼と人間のハーフなんです!
(そのハーフを「ダンピール」と呼ぶらしい)

といっても、伯爵の目的はエスターを排除することではなく
エスターが持つ、その能力。

吸血鬼たちは人間と同じ姿で人間に紛れて生息しているため
なかなか見分けるのがむずかしいのですが
エスターは吸血鬼の血が入ったダンピール。
吸血鬼が近づいたり、すれ違ったりすると、
「!!」
って感じで、センサーが働くのです。

そして、
結婚はそれを利用するためだと、伯爵から告げられるエスター。

それだけでも一気に夢から覚めてしまうのですが
さらに!
夫婦として生活することでダンピールの生態を把握し
もし吸血鬼に目覚めるようなことがあればすぐさま排除する
と、結婚に大反対の一族に、伯爵がそう話しているのを聞いてしまうのです。

なにこの黒伯爵!中身真っ黒じゃない!ってなるわけです。
いいわよっ!私だって離ればなれになった兄を探すのに利用してやるんだからっ!
でも・・・
私のことを「闇夜に輝く星(エスター)のようだ」と言ってくれた言葉も
一人じゃない夜のあたたかなぬくもりも
嬉しくてたまらなかったのに・・・うそつき・・・・っ
(↑口元を手の甲で押さえながら涙目で)
となるわけなんですよ!
そんなの可愛すぎて伯爵じゃなくてもいじめたくなりますよね!(え)

そんなこんなで
下町の貧乏娘から夢のようなシンデレラストーリーを経て、
利害関係だけの仮初めの夫婦生活が幕を開けるわけですが。
ここからさらに「実は・・・」が存在します!

それは・・・


実はこの中身真っ黒な伯爵、


エスターのことが好きで好きでしょうがないっていう


ただのツンデレというか、Sデレです。
いや、このマンガになぞって言うならば、黒デレとでも言いましょうか。
好きな子はいじめたくなっちゃうっていう、アレです。

一族に話していた、ダンピールの生態を把握するためうんぬんも、
結局うるさい一族をだまらせるための詭弁だったと分かったし。

エスターが、
執事や犬に対しては親しげに「ノア」とか「ジョン」とか呼ぶのに
自分に対してはいまだ「伯爵様」なことに嫉妬したり。

さらには自分の同級生に対してまでも「ゴドフリー」と呼び捨てなのを見て
殺意が芽生えたり。
(もちろんゴドフリーに)

さらにさらに
ようやく「レオン(伯爵の名前)」と呼んでもらえて
顔を赤らめながら「もう一度」とおねだりしたあげく、飛び出た言葉が

ああ・・・腰が砕けてしまいそうだよ・・・


私もニヤニヤが止まらなくて顔筋が砕けそうです( ´ー`)

しかも
「もう一度・・・腰が・・・」のくだりは
吸血鬼退治した直後で足元に死体が転がってる状況で
そんなイチャイチャ繰り広げてますからね!

「黒伯爵は星(エスター)を愛でる」
まさにタイトルに偽りなし!

でもね、こんな黒伯爵に対するエスターが
これまたすごくイイんです。
何がイイって、こちらのエスター、
愛されヒロインの証でもある
「素直で鈍感で天然」
という最強装備してるんで
黒勇者レオンのラブラブ攻撃も、
スカッ、スカッ、とメタルスライム並に当たらない。

しかもただのメタルスライムじゃないんです。
めちゃめちゃ可愛いメタルスライムなんです!
どうしたって仕留めたくなるでしょう!

黒デレ魔法をかけると、
涙目で「いじわるっ!」てなるし(←ある意味ご褒美)

正面からストレートに攻めれば、
顔を赤らめて「からかわないで!」ってなるし(←結局ご褒美)

黒デレもダメ、直球もダメってなったら
もういったい何だったらイイんだっていうね!

でも二人のこーいうやりとりを、ずっと眺めてニヤニヤしていたいので
黒伯爵は当分むくわれなくて、よし!

むしろ永久にむくわれるな!とか思いますね(鬼畜)

それぐらい、たまらないのです~~(〃v〃)


まだ1巻ということもあり、ほのぼのとイチャチャしておりますが(笑)
今後の展開としては、エスターが覚醒してしまって
吸血鬼と、吸血鬼ハンターとの壁が立ちはだかって、切なさ爆発!
というのもあるのかなぁーと。

そこはなんてったって、「花と悪魔」のせんせいなので^^


ブログでも感想を書いています^^
http://oshirukomoe.jugem.jp/?eid=1448

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 花とゆめ
感想投稿日 : 2014年11月7日
読了日 : -
本棚登録日 : 2014年11月7日

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