正直な気持ちでは谷口一美さんの名前で購入。本書を読みこなすには高3程度である程度の知識があり、総整理のために有効かもしれない。知識ゼロの状態では、パンクするであろうと思う。
認知言語学に関わる文献を押さえてから論じているので、著者自身の主観的なイメージに左右されていない。トラジェクターやランドマーク等の専門知識がなくても、図でさらりと説明できているのが素晴らしい。また本の使い方なども細かく記述しており、読者への配慮が見られる。outの説明が最もわかりやすかった。ただwithに関してはまだまだこれから再考する価値があると思う。また前置詞の意味から英熟語を説明するのが趣旨ではあったが、今後は構文との関わりについての論を待ちたい。(結果構文や、二重目的語構文など。)このようなコンパクトでわかりやすい例を多用できるのは、日々の指導経験に裏打ちされていると言っていいと思う。佐々木さんに拍手!
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
高校英語学習参考書
- 感想投稿日 : 2014年6月1日
- 読了日 : 2014年6月1日
- 本棚登録日 : 2014年6月1日
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