極値統計学 (ISMシリーズ:進化する統計数理)

  • 近代科学社 (2016年9月1日発売)
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感想 : 7
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 極値統計学といえば、稀に起こる事象(ある集団の最大値(最小値))のモデリングに有用で、工学やファイナンスへの応用に有用である。が、解説書が洋書かつ理論に偏重していたことが日本において課題であった。一方、工学では応用が進んでいたが、こちらはこちらで今度は理論が詳しくなく、両社の折衷が求められていたと思う。
 この本は、理論と応用とがバランス良く記述されている。具体的には、理論的な背景に加え考え方を重視して書く一方で、技術的すぎる証明は省いている。また、例題を演習問題の形式でRを用いて解かせている。さすが、統数研といったところか。

読書状況:いま読んでる 公開設定:公開
カテゴリ: 統計学
感想投稿日 : 2017年3月28日
本棚登録日 : 2017年3月28日

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