ものづくり現場を知り尽くした藤本教授が、サービス業や金融業も含む経済産業界の重鎮や先達が多数おられた経済倶楽部という場で話された内容に加筆を加えたもの。
産業現象は経済現象でもあるから、経済学抜きには産業を語れないが、かと言って経済学だけで産業が語れるわけでもないと筆者は考えている。
経済・産業の土台にある「現場」は、経済学・経営学・法学・工学・社会学などの論理が錯綜する一つの小宇宙なのであるとしている。
第1講「現場」は死なず―金融危機と優良現場
第2講 本社よ覚醒せよ―自滅の道を回避できるのか
第3講 ぶれない枠組みを持つ―製造業悲観論を超えて
製造業、非製造業という枠組みではなく、「良い流れの設計」を持つ「現場」を大切に育てて行く。
設計情報の転写を組織内できちっと自分の持ち場で転写できる組織こそが、エンドユーザーが求める製品・サービスを創造し続けるのです。
先生の理論も現場の発想でますます進化していると感じた一冊でありました(笑)。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
経済
- 感想投稿日 : 2015年3月25日
- 読了日 : 2015年3月23日
- 本棚登録日 : 2015年3月9日
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