これまたすごい本を読んじゃったな……。
読んだら売ろうと思ってたのに、そうはいかなくなっちゃった。

まず、お話の構成が良い。この話は2歳の男の子が死亡する話ですよ、という情報だけ与えられて、そこからなんだか全然関係なさそうな、色んな人の話になる。

みんなちょっとだけモラルがなかったり、自分のことしか考えてなかったりする人ばかりで「おいおい…」と思っていると、それが間接的に1つの悲しい事故に繋がっていく。
最低な奴らだなあ!と思うけど、自分が果たして日常で「1回だけならいいか」とやってしまっていることがないか、と言われれば自信がない。

でもこの中で個人的に誰が一番むかついたか、というと、犬の糞を片付けないやつも嫌だけど、榎田一家(特に両親)かなあ。
なぜ、主に運転する人の意見を第一に車を買わないのか。不思議でならない。

最後の夫婦の姿が悲しかった。

2022年1月16日

ネタバレ
読書状況 読み終わった [2022年1月16日]
カテゴリ 2022年の読書

前からずっと読みたいと思っていて文庫化を待っていたけど、いよいよ待ちきれなくなって買いました。

あー、おもしろかった。
一気に読みました。

「オリンピックの身代金」再び!という感じでしたね。
昌夫や仁井も出てくるし。
仁井が言った「1万人に一人が馬鹿だとしても、分母が1億人だったら馬鹿が1万人になる」っていうセリフが妙に心に残って、今のご時世と当てはめて、そうだよなあと思い当たるところもあり。
こいつ馬鹿か、ありえないと思うようなことをしている人間も、分母広げれば似たようなのが沢山いるってことか、と思うと怖い。
罪の轍っていうタイトルが、なんか切ないなあ。

2022年1月16日

読書状況 読み終わった [2022年1月16日]
カテゴリ 2022年の読書

買った覚えのない、普段の私なら絶対に買わないような本なので、なんで買った?と思いながら読みました。
最初のうちは「ああ……ほのぼの系かあ。ココアとか言っちゃってるもんなあ」と思いながら読んでいました。
これが連作短編集と気づいてあっちとこっちが繋がったりしてる間にオーストラリアまで行っちゃって、結局一気読みでした。
たまには心温まるお話もいいじゃない。
私も昔、PECっていう会社通じて海外ペンパルいたなあ。そんなことも懐かしく思い出しました。

2022年1月7日

読書状況 読み終わった [2022年1月7日]
カテゴリ 2022年の読書
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