誰でも一度は私ではない他の誰かになれたなら幸せになれる。と、見えない幸せを妬んで過ごしたことがあるんじゃないかなと思う。専業主婦から社会に再び出ることの難しさ、憧れと失望感を繰り返し日々過ごす小夜子の想い。葵の心にナナコはずっと寄り添っていて大人になりそれぞれ違う世界で過ごしていても葵は心に彼女を生かして生活している気がした。歳を重ねるということは出会いに喜び別れを忘れず想いを繋げていける人ではないかとも思った。作者の書き方がとても巧く心に残る一冊。
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- 感想投稿日 : 2013年7月17日
- 読了日 : 2013年7月17日
- 本棚登録日 : 2013年7月11日
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