ロードショーを見終わって最初に思ったのは、「宮崎監督も年を取ったんだなぁ」ということ。倍賞千恵子も木村拓哉も声優として悪くはありません。ほとんど違和感無く最後まで見れましたから逆に上出来の部類と言えるかも知れません。絵もカラフルでとても綺麗でした。でも、主役の声優に倍賞千恵子を持ってくるところに宮崎監督の年齢を感じてしまう。荒地の魔女もサリマンも何か中途半端な存在だし、呪いは最後にどうなったのかの謎解きをせずに終わってるしでやっぱり中途半端。そして、やっぱりソフィをもっと魅力的に描かないと主人公に感情移入できない。宮崎駿にはこれからも映画を作って欲しいと思うけど、一度クレヨンしんちゃんの原恵一監督あたりと組んで作ってくれないかなぁ。面白いアニメが出来そうな気がするんだけど。
ところがDVDが発売されて見返してみると、宮崎映画というのはどうしても見る人の期待が高すぎるので、「なかなかいい」という映画を作ってもその品質同等の評価がされにくい点があるということ。「抜群」という映画を作らなければファンが納得しない監督というのはある面可哀想な気もします。このハウルもそういう映画で、思いっきり期待して見に行った人が多く、期待が大きすぎるが故に本当の出来よりも低い評価を下されてる映画なんじゃないかとDVDを見直して感じました。(不思議ですが、見返してみると初めて見たときよりも面白かったんですよね。)なお、映画館で感じた色鮮やかさがDVDでは出ていなかったのだけは残念でした。(我が家の機材の性能が低いせいかもしれませんが..)(Oz)
- 感想投稿日 : 2007年1月30日
- 読了日 : 2007年1月30日
- 本棚登録日 : 2007年1月30日
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