1・2作目のクリス・コロンバス監督、3作目のアルフォンソ・キュアロン監督から今回はマイク・ニューウェル監督に交代していますが、正直今までのハリーシリーズの中で最高の出来でした。ハリーたちの成長に伴って物語も大人向けになってきたからか大人が見ても十分楽しめる映画に変わってきたと思います。
今作からは原作も2冊に増えてるので、今までのシリーズ作品の長さと変わらない157分に収めるには、原作で書かれていることをずいぶん端折ってるんだろうなと感じさせる作りでしたが、原作をすべて詰め込もうとした1・2作目よりも、キーとなる話を中心にまとめた今作の方が映画の出来としては上だと思います。
オープニングのクィディッチのワールドカップ(?)シーンで一気に観客のワクワク感を高めて映画に引きずり込み、ハリーに気になる女の子を登場させて興味を膨らませ、親友との関係をぎくしゃくさせて次の展開を期待させる。宿敵の復活で最後を一気に盛り上げ、謎解きと事件収束で映画を終える。途中端折った部分でもうちょっと見たかったというシーンもあるけど、一応子供向け映画としてはこれ以上長くするわけにはいかないでしょうから、公開版としてはこれでやむを得ないでしょう。
なお、DVDの出来はあまり良くない感じで、特に暗いシーンは液晶プロジェクターでは見辛いのが残念です。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
BD
- 感想投稿日 : 2007年11月25日
- 読了日 : 2007年11月25日
- 本棚登録日 : 2007年11月25日
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