20世紀少年<第2章> 最後の希望 [Blu-ray]

監督 : 堤幸彦 
出演 : 豊川悦司  常盤貴子  平愛梨  香川照之  唐沢寿明 
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感想 : 1

 劇場に見に行った家内が「やっぱりこのシリーズは第2章のオッチョが一番カッコイイよね」と言っていたので、きっと教会のステンドグラスのシーンなんだろうなぁと思いながら見始めましたが、そのシーン云々以前に、ストーリーの分かりにくさに疲れてしまいました。
 シリーズものの映画は、第1作目がヒットしたので続編が作られていくというのが大半だと思いますが、このシリーズは、「ロード・オブ・ザ・リング」等と同じく、最初からシリーズ3部作として作られたものです。だからといって、最初から3作続けて見なければ分からないような脚本や演出はNGだと思います。1作ごとに誰かの回想シーンという形でも良いので、前作で何が起こったのか、このシリーズの話の骨格がどこにあるのかくらいは入れないと、観客は何が何だか分からないという羽目に陥ってしまうと思います。
 キャラクターは、その配役もメイクも原作イメージ通りで感心します。役者も原作のイメージを壊すことなく上手く演じていると思います。第2章の主役遠藤カンナを演じた平愛梨もイメージ通りだし、六平直政の仁谷神父や古田新太の春波夫なんか、まるで原作がこの役者をイメージして書かれたんじゃないかと思うくらいそっくりです。
 でも、ただ出演者が原作に似ているだけという映画になっています。原作も分かりにくい物語ではありますが、それでも「友達は誰なんだ?」という謎解き要素が、上手く続きを見たいという欲求を引き出していたと思います。映画は、この謎解き部分が薄く、長い原作をとにかく全部詰め込もうとした感じで、余計分かりにくくなっています。個人的には、この作品はもっと原作の贅肉を削ぎスリムな脚本で映画化した方が良かったんじゃないかと思います。
 さて、あとは最終章を残すのみになりました。原作では「友達は誰だ?」の結末は肩すかしの感じでしたが、映画は原作と違うエンディングにしているとのことなので、そのエンディングと巨大ロボットのCGを楽しみに見てみることにします。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: BD
感想投稿日 : 2009年9月5日
読了日 : 2009年9月5日
本棚登録日 : 2009年9月5日

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