ローザの微笑

著者 :
  • 文藝春秋 (2007年6月1日発売)
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感想 : 10
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現役女子大生千石ローザはAV女優。
幼少の頃は両親に虐待され、大学生になったことをきっかけに友人の家を泊まり歩き、自宅に帰らない日が続いていた。そこでAV監督の兵藤と出会い、千石ローザとして作品に出演するようになり、そのうち芸能界へも進出する。
が、兵藤が新たなAV女優と組んだことにより、ローザはスナックの雇われママ、ストリップ劇場の踊り子、風俗嬢と職を転々と渡り歩き、ヤク中にもなりながら最後には大阪・西成の住人になる。

どの時にもローザを食い物にする男性の影があり、それでもローザはその男性のひどい仕打ちを赦してしまう。

あまりに自分のことを考えてなさすぎ。
他に道はなかったのだろうかと思う。
著者は人を信じ抜く気持ちなどを表現したかったのかもしれないけどこれじゃただの馬鹿な女の話だし、AV女優の話とあって、かなりな表現がそこここにあって、読むのはちょっと辛かった。

いつもの海月さんらしい日常の生活にかかわる女性のドロドロした部分がなく、イマイチな印象はぬぐえない。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: あ行の作家
感想投稿日 : 2008年5月30日
読了日 : -
本棚登録日 : 2008年5月30日

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