この本に一貫してあるのは、リアルという要素です。これをもたらしているのは、筆者の経験と、筆者の考えとを、限界まで練り上げた成果と言えましょう。文庫としても分厚い本と言えましょうが、個人的に楽に読みきることができたのは、このリアルという要素ゆえだと思います。
本書の内容を概して言うことは困難ですが、自衛隊の問題点と、それがわかっていながら解決できない兵士たちの苦悩が、描かれているということはできるかもしれません。
それにしても、どうして国を守る兵士が、兵士たることを許されず、理解されず、疎んじなれなければならないのでしょうか。私にはこれが正常であるとはとても思えません。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
ノンフィクション
- 感想投稿日 : 2008年12月31日
- 読了日 : 2008年12月31日
- 本棚登録日 : 2008年12月31日
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