学校からの帰り道。雨の日も、嵐の日も毎日毎日歩く遠い道のり。とっても暑い日、わたしは初めてバスに飛び乗ります。バスに乗ったららくちんそう、と思っていたわたしだけど、気がつくと迷子になってしまいます。いつも家からみあげている炭鉱の町にきてしまったのです。いそいでかえらなくっちゃ!
わたしの不安な気持ちが、広いサトウキビ畑にぽつんとたたずむ姿にうまく表現されています。
主人公の気持ちを代弁するような、大自然とわたしの絵がすばらしいです。笛を吹きながら軽やかに帰るシーンは若葉色、嵐の中の風景は紫色などテーマカラーに沿って描かれたページは、彼女の気持ちが本全体から伝わってきます。
迷子になってから家に着くまでのシーンは、セリフはほとんどなく、その絵だけで読んでいるこちらもドキドキしてしまいます。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
のりもの系絵本
- 感想投稿日 : 2010年5月6日
- 読了日 : 2010年2月23日
- 本棚登録日 : 2010年2月23日
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