2014/02/12読了。『放浪記』が有名な林芙美子の半生を描いた作品です。この小説のなかに出てくる落合の邸宅、いまは林芙美子記念館、の近くに住んでいたことがあり、その雰囲気を思い出しながら読みました。
第二次世界大戦中に戦線の様子を伝えるために作家が戦地に派遣されていたこと、この小説で初めて知りました。危険な地に赴いて行動も作品内容にも自由はあまりないなか、年下の新聞記者に恋をして強くしたたかに生きる姿がとても濃密に書かれています。
最後の方、放浪しつづけた母と芙美子の会話がよかった。女性におすすめの作品です。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
その他小説
- 感想投稿日 : 2014年2月14日
- 読了日 : 2014年2月12日
- 本棚登録日 : 2012年11月23日
みんなの感想をみる