苦役列車 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社 (2012年4月19日発売)
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感想 : 450
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2012/11/16読了。第144回(2011年)芥川賞受賞作。
『私小説の逆襲』というキャッチコピー(?)がついてます。恥ずかしながら私小説って、言葉としてしか知らなかったのでWikipediaで調べてしまいました。

貫多の自堕落さや僻み根性がストレートに表現されていて、読むと嫌悪感もありますが、日雇い労働に三畳一間のその日暮らしという境遇に興味を引かれて一気に読んでしまいました。
貫多のその後、この暮らしからどのように私小説家となったのか気になります。この続きとなる別の作品も読んでみたいと思いました。

全体的に光が当たってないような話なんですが、そばのこと「おそば」って言ってるのがなんだかホンワカします。
人間臭さがぎっしり詰まってます。

文庫の帯によると森山未來主演で映画化されてるようで、芥川賞ってなんでも映画化するのね、と一瞬思ったけど、私小説というジャンルは、映画化するのに向いてるかもですね。
でもこの話、暗くて…
小説読んだあとには、あんまり映画見ようという気持ちにはならないな…

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: その他小説
感想投稿日 : 2012年11月17日
読了日 : 2012年11月16日
本棚登録日 : 2012年7月21日

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