虚勢とか見栄とか媚とか情けなさとか
人間らしい可笑しみに溢れていて
あきれて笑ってしまう。
人ってそういうところが必ずあってカッコ悪いなー自分とか思っているんだけれど
そんなどうしようもない情けなくて阿呆な自問自答を
カタい真面目な文章で書き綴る森見さんの作品には
情けなさのなかに可愛らしさや愛おしさがあって素敵だ。
特にこの作品は、守田一郎という人物を、彼の手紙から多角的にみることができて(相手の返信は記載されてない)
主人公である守田氏を、とても愛おしく感じるのです。
伊吹さんへの手紙を試行錯誤したうえでのラストが素敵。
『僕の場合、わざわざ腕まくりしなくても、どうせ恋心は忍べません。ゆめゆめうたがうことなかれ。』
わたしも恋文の技術、学びたいと思います。
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- 感想投稿日 : 2012年12月28日
- 本棚登録日 : 2012年12月28日
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コメント 1件
円軌道の外さんのコメント
2012/12/31