2017年、29冊目は久々の長編ホラー。単独作、初読みの、牧野修。
あらすじ:「小説を書かないか」かつてエッセイストであった、草薙良輔。現在は風俗ライターで生計を立てている。草薙は娘の死を境に、書けなくなっていた。そんな時、偶然に出会った、かつての編集者、泉は草薙に小説の執筆をすすめる。やがて、草薙は『屍の王』と題した、偽の自伝にとりかかるのであった。
このレビューを見て、「読んでみよう」と思う方もほぼいないと思うので、以下、『ネタバレ』要素を含みます。あえて『ネタバレ』指定はしませんが……。
着想
★★★★☆
有名な日本神話をベースにしている。その点は、個人的にも好き。
表現・描写
★★★☆☆
文章自体はソレ程、読み難くもなく、テンポ感、リズム感も悪くない。ただし、ホラー場面はいささか、映像喚起に難あり、と感じた。さらに、第二章は詰め込み過ぎの感も。もう少しソリッドな方がイイかな(❔)。
展開・オチ
★★☆☆☆
どう着地させるのか、気になったが、上位概念オチとは……。まぁ、ソレだけじゃないにしても。
以上の点を踏まえて、全体としては
★★★☆☆
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
未設定
- 感想投稿日 : 2017年8月3日
- 読了日 : 2017年8月2日
- 本棚登録日 : 2017年7月30日
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