屍の王 (角川ホラー文庫 66-6)

著者 :
  • KADOKAWA (2004年9月1日発売)
3.18
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本棚登録 : 132
感想 : 13
3

2017年、29冊目は久々の長編ホラー。単独作、初読みの、牧野修。

あらすじ:「小説を書かないか」かつてエッセイストであった、草薙良輔。現在は風俗ライターで生計を立てている。草薙は娘の死を境に、書けなくなっていた。そんな時、偶然に出会った、かつての編集者、泉は草薙に小説の執筆をすすめる。やがて、草薙は『屍の王』と題した、偽の自伝にとりかかるのであった。

このレビューを見て、「読んでみよう」と思う方もほぼいないと思うので、以下、『ネタバレ』要素を含みます。あえて『ネタバレ』指定はしませんが……。

着想
★★★★☆
有名な日本神話をベースにしている。その点は、個人的にも好き。

表現・描写
★★★☆☆
文章自体はソレ程、読み難くもなく、テンポ感、リズム感も悪くない。ただし、ホラー場面はいささか、映像喚起に難あり、と感じた。さらに、第二章は詰め込み過ぎの感も。もう少しソリッドな方がイイかな(❔)。

展開・オチ
★★☆☆☆
どう着地させるのか、気になったが、上位概念オチとは……。まぁ、ソレだけじゃないにしても。

以上の点を踏まえて、全体としては
★★★☆☆

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2017年8月3日
読了日 : 2017年8月2日
本棚登録日 : 2017年7月30日

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