美少年 (新潮文庫 た 63-1)

著者 :
  • 新潮社 (1999年10月1日発売)
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本棚登録 : 207
感想 : 30
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2015年22冊目は、今年に入って2冊目の団鬼六作品。

妻を弟子に寝取られ、嫉妬にかられる「不貞の季節」

独自の倒錯的官能美感を吐露しているような「美少年」

男の器というものを感じさせられた「鹿の園」

以上の短編が3篇。

そして、日活ロマンポルノ、初代SMの女王谷ナオミの半生を回顧録的に綴った「妖花」

新潮文庫の団鬼六作品は『檸檬夫人』に続いて2冊目。この2冊に共通するのは、どちらも私小説的な短編集だということ。そして、SMの巨匠、倒錯文学家という肩書きからは少々想像付きにくい、女々しいまでに嫉妬深い一面。また、独特なユーモア感覚を持つ、人間臭い部分がとても目立つ。

300p程度だが、トータル7時間位かかったんじゃないかな?相変わらず濃密。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2015年4月28日
読了日 : 2015年4月28日
本棚登録日 : 2015年4月28日

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