第11作 男はつらいよ 寅次郎忘れな草 HDリマスター版 [DVD]

監督 : 山田洋次 
出演 : 渥美清  倍賞千恵子  前田吟  村松達雄  三崎千恵子  浅丘ルリ子  楠本稽古  江戸屋子猫  毒蝮三太夫 
  • 松竹 (2011年10月17日発売)
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感想 : 26
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11作目にしてリリー松岡の登場。偉大なるマンネリのスタート。歴代マドンナを振り返る場面で、思い浮かばない人も。パーマ屋の八千草薫には同級生と。同じ日活の小百合に対しては、年の差を強調。喫茶店の池内淳子に対しては絶句。
SKDと宝塚のデコピンのコントラストが絶妙だった。亀戸天神で崩れ落ちる寅次郎は、記憶に残る。
本作は、ロケ地が気になる。寅が日射病にやられた農場は、網走。迎えに行ったさくらはそのままとどまり、「幸福の黄色いハンカチ」(1977年)に。リリーの母親は、京王線。リリーは、総武線。引っ越しの残骸が残る部屋、窓からリリーが見ていたであろう母子のシーン。映画らしさが前面に。
裏の工場の若者の告白シーン、監督はこれが好きなんだねえ。当時でもそうとうくさかったろうに。若い女の子には超ミニスカートをはかせているし、「息子」1991の和久井映見で再現。知床では三船敏郎までも。やれやれと見送る力が必要。
リリーのご亭主は、毒蝮。犬塚弘のおまわりさん、ラーメン屋の柳家小さんとかもあったな。なぜか、小百合だけは…。
鞄を持って来たさくら、寅のさいふにお札をしまう。上野駅の場末感と古くからある女の理想像がクロスしている。
酔っぱらったリリーには、はらはらさせられたが、再登場が待ち遠しい。

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感想投稿日 : 2015年3月22日
本棚登録日 : 2015年3月22日

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