財政健全化のためだけの議論ではなく、どのような国にしたいかという視点。
信頼に基づく尊厳と平等化のユニバーサリズム、垂直的・水平的公平性と国・地方税の税制改革、土建国家による社会保障を理解した上での新たな公共投資への移行等、骨太な議論が必要。
◯語られるのは望ましい社会の姿ではない。何をやってはいけないかということである。私たちの目指す社会は、見栄えの良い財政のある社会だとでもいうのだろうか
◯支出が横ばいの中の財政赤字の拡大
→原因を理解
◯痛税感は受益と負担のバランスで決まる
◯いわゆる社会的信頼度の比較であるが、先進国においてこの数値がもっとも低い国が日本
◯「政府への不服従」と「社会的連帯の欠如」、この二つの事実を結びつけると、日本の財政赤字の原因、そしてその背後にある深刻な問題が浮かび上がってくる
◯他者を信頼できない社会ではそもそも再分配の実現可能性が低い
◯連帯のパラドックス:低所得層の救済のためにこそ、より豊かな人びとをいっそう豊かにしなければならないという逆説
他、kindle
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
経済・政策
- 感想投稿日 : 2017年10月29日
- 読了日 : 2017年10月29日
- 本棚登録日 : 2017年10月29日
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