カナダ国境に近い米国東部、ニューハンプシャー州の山中深い木材伐採地から始まる物語。上下巻合わせて777ページと言うボリュームは、この著者らしく実に読みごたえがある。
1954年の春、ある一人の少年の死から始まる物語は、その木材伐採地で食堂を営んでいたコックの父と12歳になる息子の人生を追いかけながら、以降半世紀にわたり場所を変え、時代を前後しながら語り継がれていく。
さすがに現代アメリカを代表する稀代のストーリー・テラーの作品。出だしの第一章は実に読みづらいけれど、時代の流れとともにドラマが動き出す第二章以降は、すらすらと読み進めることが出来る。
上巻は第三章までで、1954年のニューハンプシャー州の山奥から、13年後1967年のボストンへ、そしてアイオワ時代を経て1983年のヴァーモント州の小さな町へと移り住んでいく、コック父子の人生を追いかけていく。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2012年1月30日
- 読了日 : 2012年1月30日
- 本棚登録日 : 2012年1月30日
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