ブータン、これでいいのだ

著者 :
  • 新潮社 (2012年2月1日発売)
3.95
  • (57)
  • (94)
  • (41)
  • (10)
  • (2)
本棚登録 : 608
感想 : 97
2

この本は、国王の来日によるブータンブームに同期し、またほぼ日で取り上げられるなどして話題になっていたようだ。
御手洗さんのブログを読んでいたので、前半は「ブログのままじゃん・・・」と落胆。後半はなぜブータン=幸せの国なのか、しかし単なるアルカディアではない現実や課題をも書いており、読みごたえが出てきた。私もこの国に行き、近代化やテクノロジーと伝統とが混在する様子を見てこの国はどう進むのか知りたく思っていたので、すっきりと提示された観点は興味深かった。
経営コンサルティング会社出身で、ブータンの政府機関で働いたのだから、もっと踏み込んで欲しかったとは思う。全体的には若い女性がブログの延長で書いたというトーンに留まっている。
もっとも、ターゲットがライトな読み手なのだろうし、ブータンに興味のある人、旅行したい人は、一般の旅行記とはちょっと違ったブータン本として読むのはいいだろう。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 日本
感想投稿日 : 2015年6月1日
読了日 : 2012年7月1日
本棚登録日 : 2015年6月1日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする