●『斜め四十五度』
図書委員の荒川奈央。斜め四十五度に座る山根先輩が気になる…。
●『雨にも風にも』
大学生の千葉洋介、人と接するのが怖くて引きこもりになってしまう…。
●『桜前線』
30歳のサラリーマン平井。初めて浮気をしてしまった…。
●『水色の空』
坂下純子34歳。美人で人目を引く、昔はモテてた女性…。
●『今日の占い』
加藤由紀江。気分屋の彼に脅えている…。
●『どこかで誰かに』
桜田祐一28歳のサラリーマン。妻の奈々子の方が高給取り…。
ゆうちゃんと呼ばれる一人の女優の成長を軸に、
高校生・大学生・社会人と様々な時代を生きる人々の
さり気ない日常生活が繊細に綴られている。
主人公達は、それぞれに問題を抱えています。
そして、その問題が全てスッキリとするわけではないけれど、
希望の光が射している。
そして、その余韻がとっても良い。
きっと、自分や知り合いに似た誰かを見付けるんじゃないかなぁ。
各話は、少しずつ繋がっている6編の連作短編。
あのお話で登場したあの人が、このお話ではこうなんだって、
登場するのがとっても楽しかった。
やっぱり、連作短編大好き。
ラストの『どこかで誰かに』は、とっても驚いたし嬉しかった。
ゆうちゃんの言葉や生き方感性が、とっても素敵です。
『雨にも風にも』と『どこかで誰かに』が、好きでした。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
連作短編集
- 感想投稿日 : 2016年2月27日
- 読了日 : 2015年1月26日
- 本棚登録日 : 2016年2月27日
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コメント 2件
ひとしさんのコメント
2018/07/19
しのさんのコメント
2018/07/19