君は素知らぬ顔で

著者 :
  • 祥伝社 (2010年3月11日発売)
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本棚登録 : 375
感想 : 70
5

●『斜め四十五度』
  図書委員の荒川奈央。斜め四十五度に座る山根先輩が気になる…。

●『雨にも風にも』
  大学生の千葉洋介、人と接するのが怖くて引きこもりになってしまう…。

●『桜前線』
  30歳のサラリーマン平井。初めて浮気をしてしまった…。

●『水色の空』
  坂下純子34歳。美人で人目を引く、昔はモテてた女性…。

●『今日の占い』
  加藤由紀江。気分屋の彼に脅えている…。

●『どこかで誰かに』
  桜田祐一28歳のサラリーマン。妻の奈々子の方が高給取り…。


ゆうちゃんと呼ばれる一人の女優の成長を軸に、
高校生・大学生・社会人と様々な時代を生きる人々の
さり気ない日常生活が繊細に綴られている。
主人公達は、それぞれに問題を抱えています。
そして、その問題が全てスッキリとするわけではないけれど、
希望の光が射している。
そして、その余韻がとっても良い。
きっと、自分や知り合いに似た誰かを見付けるんじゃないかなぁ。

各話は、少しずつ繋がっている6編の連作短編。
あのお話で登場したあの人が、このお話ではこうなんだって、
登場するのがとっても楽しかった。
やっぱり、連作短編大好き。

ラストの『どこかで誰かに』は、とっても驚いたし嬉しかった。
ゆうちゃんの言葉や生き方感性が、とっても素敵です。

『雨にも風にも』と『どこかで誰かに』が、好きでした。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 連作短編集
感想投稿日 : 2016年2月27日
読了日 : 2015年1月26日
本棚登録日 : 2016年2月27日

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コメント 2件

ひとしさんのコメント
2018/07/19

しのさんこんにちは!
フォローありがとうございます!
しのさんのレビューを読ませていただき、こちらを『読みたい』リストに登録させていただきました。
それから、しのさんのレビューが素敵なのと好みが似ていたのでフォローさせていただきます!

しのさんのコメント
2018/07/19

ひとしさんこんにちは(#^^#)
こちらこそ、フォローありがとうございます。
拙いレビューを読んで下さってありがとうございます。
この作品は、飛鳥井さんを大・大・大好きになったきっかけの作品です。
とても大好きな作品ですから、リストに登録して下ってとっても嬉しいです(*´▽`*)
ひとしさんの本棚も拝見させて頂きました。
本当に読んでる本が似てますね( *´艸`)
これから、宜しくお願い致します。

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