急行「北極号」

  • あすなろ書房 (2003年11月10日発売)
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クリスマスの夜、サンタクロースを待って窓の外を眺める男の子。
すると、家の前に汽車は止まるのを見る。
急行「北極号」とあり、寝間着姿のまま外に出ると、車掌が手招きしている。
思い切って乗り込むと、中には同じように寝間着姿の子供たちがたくさんいた。
北極号は山を登り、氷の湖を進み、サンタのいる国へ向かう。
サンタの国につくと、サンタの手伝いをしている小人がたくさんいた。
サンタクロースが現れ、今年最初の贈り物をすると言う。
主人公が見事選ばれ、主人公はサンタのトナカイについている鈴が欲しいと言う。
今年最初のプレゼントを受け取った主人公はみんなの祝福され、みんなと一緒に帰りの汽車に乗る。
汽車の中で他の子供に鈴を見せてと言われ、ポケットにしまったはずの鈴を探すがない。
ポケットに穴が開いていて、落としてしまったようだ。
がっかりして悲しむ主人公。
やがて、汽車は主人公の家の前につき、みんなと別れる。
翌朝、クリスマスツリーの下にはお父さんとお母さんからのプレゼントの他にもう1つ包みがあった。
開けると、中に銀色の鈴が入っていて、「Sより」とある。
鳴らしてみると、とてもきれいな音色がするが、お父さんやお母さんには聞こえないらしく、壊れていると言う。
何年も経ち、鈴の音が聞こえていた友達はみんな聞こえなくなり、ついにこの間妹も聞こえなくなる。
それでも、主人公にはまだ聞こえていた。
サンタクロースを信じる心があるかぎり、鈴の音はいつまでも聞こえるのだ。

「魔術師アブドゥル・ガサツィの庭園」の人だった。
CGアニメ映画のポーラー・エクスプレスは観たことあるけれど、サンタの国に行ってから主人公がほしいものを聞かれるまでに、悪者をやっるけるとか、問題を解決するとか何かあった気がする。
絵本のストーリーとしては問題ないけれど、アニメ映画を観たあとでは途中がなくて最初と最後だけのように感じ、物足りない感じがする。
映画では最後、主人公も聞こえなくなったような…。

いつまでも鈴の音が聞こえる人でありたい。
子供心を忘れない大人。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 2013/11
感想投稿日 : 2013年11月23日
読了日 : 2013年11月25日
本棚登録日 : 2013年11月23日

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