にんげんになったニクマンジュウ

著者 :
  • 絵本館 (2008年12月10日発売)
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感想 : 24
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ある日、スーパーから逃げ出してきた肉まんじゅうが男の子に人間になりたい、と相談する。
1日しか肉まんじゅうをやっていないけれど、もう肉まんじゅうでいることには飽きた。
人間に食べられる前に人間になりたいらしい。
バスに乗って中華街に行くと180歳を超える老人に出会う。
中国4000年の歴史の秘法で肉まんじゅうは人間にしてもらうことになる。
肉まんじゅうの下の薄い紙を剥がすときにおじいさんが呪文を唱えると人間になるのだとか。
男の子は家に帰って肉まんじゅうは無事に人間になったのかな、と思うのだった。
あるとき、お母さんの様子がおかしいことに気が付く。
今まで食べられたものが食べられなくなっているし、男の子を殺しに掛かってくる。
そこで、また中華街に行ってみるとあの肉まんじゅうは人間になり、男の子のお母さんに成り代わっていたことを知る。
おじいさんは29日の月曜日が肉マンデーであり、その日に肉まんじゅうをもとに戻すことが出来ると言う。
男の子はみごと肉まんじゅうを撃退し、お母さんはもとに戻る。
もうこんなことも起きないだろうと思っていると、今度はあんまんがやって来た。
曰く、人間に食べられる前に人間になりたいのだとか…。

シュールすぎてどこから突っ込めばいいのやら。
お母さんが包丁を持って男の子を殺そうとするシーンはちょっと怖い。
長新太作品でこんな場面もあるのか。

お父さんはお母さん、あの子が実は肉まんじゅうだったら…?と考えると怖くなる。

肉まんとは言うけれど、肉まんじゅうというのは聞きなれなかった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 2014/05
感想投稿日 : 2014年5月30日
読了日 : 2014年5月30日
本棚登録日 : 2014年5月30日

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