ジャケットがカッチョイイ正統派メタルバンドの作品で、ギタリストはあのEdguyのイエンスさんらしい。多国籍でベテランぞろいの期待のバンドのようです。
現代の技術を最大限に活かしたクリアかつヘヴィなサウンドで聞けるのはどこをどう切り取っても正統派メタルとしか説明できないレベルのものです。少し枯れた声でシャウトするボーカルに好みは分かれそうな気がしますが、何度か聞いているうちに個人的には段々癖になってきました。しかしメロディも良くも悪くも正統派、つまり尖っていない印象なのがすごく惜しい気がしますね。#3や#8なんかは哀愁を感じる部分もあるのでもうひと超えすれば化ける気もしなくもない。でもアルバムの中に2曲も「おっ」と思わせる曲がある時点ですでに及第点と言ってもいいかもしれない。ツーバスもプレイできるし、要所要所にキーボードも入る編曲はとても好みだし。ってかイエンスさんってこんなにギターソロ弾けたっけ?(驚)
かつてトルシエ監督が「明神が8人いれば」という言葉を残し、オシム監督が「山岸より上手いのか」と語ったように、あらゆるものには基準があってそこからの比較が表現しやすいこともある。個人的にはこの手の正統派メタルの基準がEden's Curseになってしまったため、今後類似の音楽性のバンドが表れたときに彼らとの違いをどう感じ取るかが肝になってくると思ってます。

2024年3月13日

読書状況 聴き終わった [2024年3月13日]
カテゴリ Heavy Metal

あのDream Theaterのツアーにサポートアクトとして参加した多国籍多様性のある正統派HR/HMバンドのデビューアルバム。自分が知ったときとはメンバーが結構違うけど、メインソングライターは不動ということで安心安定の素晴らしい楽曲クオリティでした。
この作品で歌う初代シンガーのマイケル・エデンもとんでもない逸材で、個人的に好きなTOTOのJoseph Williamsのような艶のある声でかっちょいいシャウトしちゃうもんだからニヤニヤが止まらないです。そして何といっても曲とアレンジの良さがもっととんでもない、耳に残るメロディとこれぞHRHMという程よくキャッチーなリフ、手癖を全く感じさせないシュレッドなギターソロ。私がHRHMバンドに求めている全てが詰まっていると言っても全く過言ではないし、この気持ちを誰かと共有したくて仕方がない。自分がもう一人いたら朝まで一緒に飲みながら語りたい。
マジで全曲良くて、どのトラックを再生しても頷くことしかできない。バラードを含めてね。このバンドに出会えたことはここ20年で一番だと冗談抜きで思い始めてきた。

2024年3月8日

読書状況 聴き終わった [2024年3月8日]
カテゴリ Heavy Metal

北欧のHR/HMバンドであるFATEやLINONS SHAREのメンバーがジョイントして始まったバンドらしく、ジャンル的にはProgressive Metalに属するようです。それはたまたまそっち系の音楽をあさっていたときにLION MUSICというレーベルを見つけて、そのサイトのThe Prog Metal Collectionという25枚セットをまとめて買ったのでジャンル的には絶対に間違いない。
美しいジャケットからして間違いねぇだろって思う音楽性は、メロディックではあるものの予想以上にクサさを感じにくい無機質なものでして、自分がメタルに求めるメロディの引っ掛かりはあまりないのですが…プログレメタルだとなんかそれはそれでいいんじゃないかって思えてくる不思議。以前聞いてたParalydiumあたりもその感覚に近いかもしれん。ボーカリストはもちろん及第点以上の歌唱だし声質も全然嫌いではないし。
そんな感想を持って高めの評価をしたくなるのは、Progressive Metalの醍醐味である編曲ですよね。程よく変拍子を絡めたリズムにギターキッズもガッツポーズのシュレッドが嫌味にならない程度に楽曲を彩り、それに応えるように華麗に弾きまくるキーボードの美しい音色。超絶ソロの掛け合いはあるものの、ユニゾンやハモリをすることはないのが意外でしたね。まぁなんとなくギターの方が立場的にも上なのかなって。個人的には世の中のキーボーディストはあと3倍くらいリードを弾くべきだと思ってます、っていうかお願いします。

2024年3月8日

読書状況 聴き終わった [2024年3月8日]
カテゴリ Heavy Metal

人気Vtuberの2ndアルバム、一時期入手困難だったしツ〇ヤには置いてないし、1stがそれなりだったので無理して手に入れなくていいかなーと思ってたけどひょんなことから入手できたので聞いてみたんですが…1stの100倍良かった、聞けて良かった。
いきなり哀愁たっぷりパワーバラードで始まる#1、軽快なギターのドライブと8ビートとシンコペーションが気持ちいい#2とか全体的に「せつない」と「かっこいい」が高次元でクロスするのが素晴らしい。そして注目すべきはコルピクラーニも笑顔で聞くであろうケルト風の曲は本編のベストトラックである#4と、あと静と動を感じる歌声がメロディとマッチしすぎな#9もかっこよすぎると思います。よくぞこんな曲をやってくれたマジGJ。
1stには不要だと思っていた曲調のものが今回は無いどころか、どれも俺の好みな曲だったし編曲もバンドマン受けしそうだし変にメタルっぽくならないのが良い。もしかしたら個人的にはそれがメタルとの棲み分けになってて良いのかもしれない。
富士葵の美声を堪能するには充分すぎるこの名作はいろんな人に聞いてもらいたいです。

2024年1月8日

読書状況 聴き終わった [2024年1月8日]
カテゴリ J Pop

2023年を代表するアニメだった押しの子の#7の世界的バズりに便乗して聞いてみました。
Jポップ疎いので他の曲は知らなかったんですが、サウンドは打ち込みメインでありながらヘヴィさや広がりを感じつつ、存在感の強くサウンドに埋もれないボーカルがめちゃめちゃ気持ちいいですね。きっと昔からいろいろなJポップを聞いていたからこそ出てくる哀愁メロディを感じますよね、#3なんか特に。全体的には日本人の多くが気に入りそうなわかりやすさがきっとウケる要因だったりするんだろね。あと、適度にinterludeを挟んだり、曲の長さも3分台でアルバム自体が長すぎないから割とBGMとしてセレクトしやすいと思う。
ちなみにみんな大好き#7はアニメで流れたときの衝撃は俺もなかなか受けまして、Aメロの超"闇"って感じが好きです。あと黒川あかねが好きです。

2024年1月8日

読書状況 聴き終わった [2024年1月8日]
カテゴリ J Pop

千代丸ファミリーのアニメゲーム界で実力を発揮している女性シンガーの3rdアルバム、言ってしまえばゆるキャン△のOP曲を歌ってるお姉さんです。
その#2をはじめとした爽やか目な曲に映えまくるソウルフルな歌声とエモーショナルな歌唱力が素敵で、さすが帰国子女って感じの英語の発音もかっこよくて、日本人離れしつつもアニソンならではの耳に残るポップさが魅力的です。#5は演歌だし、#7も歌謡曲って感じで「ほほぅ」って感じで前半パートを流していると…#8、#9、#10でガラッと流れが変わります。こういうかっこいい系にシフトすると急に歌声もダークに感じるのがクールすぎますね、ギターもバッキバキに歪んだ音で弾いちゃうのがポイント高いです。
そして多くの人が彼女を知ることになった#13はライブ盤かよってレベルの喉からCD音源って感じですね。アニソン系って恋とか愛()を歌うポップ系が多い気がするんですが、この作品みたいなファンタジー系とかダーク系のバランスはなかなか絶妙だと思います。

2024年1月8日

読書状況 聴き終わった [2024年1月8日]
カテゴリ J Pop

巷ではポップロックと言われているフィンランドのハードロックバンドの2022年の作品。きっかけはお世話になっている通販サイトBackstage Rock Shopで何か買おうと思ったときに見かけてなんとなくググって見つけた音源から。
俺的にはポップロックと呼ぶには違和感がありまくりな、正統派ハードロックと言ったところでしょうか。メロディがキャッチーな部分がポップと形容されただけだと思うし、80年代のハードロックのいいところを現代に継承してくれてる素晴らしいバンドだと思います。ボーカルのシャウトも鳥肌立つくらい素敵だし、ギターのテクニックもフレーズセンス文句もないので、例えるならSteel Pantherからおふざけ感を除外した感じでしょうか。
視聴して即買いしたフィンランドのハードロックといえばあのThe Rasmusを思い出します。あのバンドは哀愁に全振りだったけど、こっちはよりテクニカルさの芸術点が高いです。あまりに良すぎたので他のアルバムも買おうと思ったらどこも売り切れでビビってます、それこそ世界中の通販サイト探したけど買えない…。

2023年11月17日

読書状況 聴き終わった [2023年11月17日]
カテゴリ Hard Rock

去年の5thライブのDay1でいろいろ話題があったと言いたいところだけどそこまで世間から注目されてたかというとそうとも言い切れないコンテンツの、Day2でプロダクション加入が決まった顔が良い斑鳩ルカがまさかのユニットを組んで音源を出すとはと一部で話題になっていた気がしないでもない。
目つき悪い美人(ただし2次元に限る)が大好物な俺のハートに響く顔がとても良いルカの圧倒的存在感がサウンドを引っ張る#1の重厚感と疾走感よ。特にギターソロ前のドスの効いた声から入るHiC#のロングトーンのカッコよさには痺れるわ。EDM的なサウンドがら入ったと思いきや突然入るダウンチューニングのヘヴィサウンドとさりげない変拍子がBring Me The Horizenか?って思ってしまう#2のカオティックでメランコリックな雰囲気よ。印象的な打ち込みピアノとキレのいいカッティングにあの残響レコードを感じると思いきや適度にキャッチーなサビのメロディがとてつもなくかっこいい#3も完成度が高いし斑鳩ルカの顔が良い。
村じゃないシャニの無料10連期間で出たパイスラのサポートSSRがどう見てもハードオフだしいろんな意味でドキドキした斑鳩ルカですが、もうゲームには燃え尽き気味なので新キャラの二人もどこまで追えるのか不安だったりしますが、バンドメンバーが適度に情報をくれるのでそれで満足しようと思います。

2023年11月17日

読書状況 聴き終わった [2023年11月17日]
カテゴリ J Pop

シャニ村がサービス開始になったらしいけどXでの宣伝がうざすぎるのと3Dに違和感があるのでインストールしていないコンテンツの青春ロックユニットの通算4作目。
PANOR@MAでロック感が大人びてしまったと思った俺をはじめとしたHRHMファンのみんながこぶしを突き上げる内容でガッツポーズですよね。#1はPANOR@MAに近い雰囲気なんですがギターがクリーントーンのおしゃれフレーズから16分のフルピッキングでしかもGalneryus的な2音フレーズ…いやChildren Of BodomのTriple Corpse Hammerblowをなぜか思い出しましたね。#2はGR@DATEやL@YEREDのノクチルが帰ってきたと思えるアップテンポの8ビートが気持ちよくてサビ前のハーモニクスが疾走感を増すしギターソロもいい音で弾いてます。#3ではシャニマス曲では珍しい(ってか初?)テンポチェンジが印象的で、言い過ぎてしまえばプログレッシヴですね。ギターとかリズムの話ばっかりしてますけど、JポップやJロックとしてのクオリティの高さは言うことないので、説明を読むくらいなら聞いたほうがいいですよ。
いろんなユニットが曲を多く出してジャンルもとがってるけど、自分は生粋のロック好きで女性ボーカル大好物なのでホントにこのユニットはツボです。関係ないけど5thライブの通販でノクチルの白いロンT買いました、ヲタク感が強くないオシャレデザインだしめちゃめちゃ気に入ってます。

2023年11月17日

読書状況 聴き終わった [2023年11月17日]
カテゴリ J Pop

去年の代々木体育館の1F席の最前列で見る機会があったシャニマスの中でもトップクラスに好きなユニットの通算3作目。
その5thライブでも披露された#1は今までの青春ロックとは少し変わって、音楽的にも透明感が増してますね。ギターの歪みもクランチを通り越してクリーンにコンプがかかった大人な音でびっくりしました。でもよく聞くとオーバードライブくらいはかかってる気がします。#2も青春ロックなんだけどやっぱりギターのゲインが抑え気味ですよね、まぁ大事なのはエレキギターのサウンドではなくメロディとそれを歌い上げる声なわけであって、その点ではもうパーフェクトコミュニケーションです。サビ2回目の切ないコード進行がザJポップって感じでめちゃ好き。
このユニットの美声2+アニメ声2の組み合わせはマジで黄金比だと思いますけど、最近は雛菜がめっちゃ好きです。透センパイ以外どうでもいいサイコパスって感じで

2023年11月17日

読書状況 聴き終わった [2023年11月17日]
カテゴリ J Pop

愛してやまない同人音楽タッグの2011年作品で、M3に買いに行って確かCD購入と同時にトートバッグももらった気がする。
6曲入りとはいえSE的なものが多いので実質4曲しか無いと言っても過言ではないのだが…その4曲がとんでもなく濃厚で恐ろしいです。和風テイストの世界観と哀愁メロディとゆらさんの声の相乗効果がとてつもない#2から始まり、清風明月のかっこいいロック曲の人気ランキング上位である#3は陰陽座も裸足で逃げ出すんじゃないかってくらい素晴らしいし、#4の壮大なアレンジに乗る耳に優しいメロディが気持ちよすぎる…ってかゆらさんの声が良すぎる。#5はお得意の2分程度のさらっと聞ける曲で祭囃子的で浴衣を着て夜店を徘徊したくなりますね。
和風アレンジで統一しているとはいえ、らしさを失わずここまで良曲を量産できてしまうその才能と相性の良さが恐ろしいです。

2023年8月22日

読書状況 聴き終わった [2023年8月22日]
カテゴリ 同人アイテム

同人音楽で誰も越えられないタッグである葉月ゆら×Dropの、だいたいM3の秋ってハロウィンの時期と重なるのでいろんなサークルがそのテーマで出しますよね、って作品。ジャケットの魔女っ子のイラストが際どくて良い。
いつものキレッキレなこのユニットの作品とは、なんとなく毛色が異なる印象ですね。相変わらずコード進行やメロディのらしさはあるんだけど、なんというか意識してHalloween感を出そうと試行錯誤したような…。俺としてはHelloween感でも大歓迎なんだけどね。ってか今までも和風だったり中世ファンタジーだったり世界観を恐ろしい完成度で作り上げてきたんだから、Halloween感が合わないだけなのかもしれないし、渋谷でバカ騒ぎをする若者を勝手に思い出して拒否反応を起こしているだけなのか…?
今まで(2014年ごろまで)出してきた作品があまりにも豊作すぎてなかなか超えることは難しいとは思うんですが、例えばこの作品から入って少しでも興味を持ってくれたなら昔の曲もぜひ聞いてほしい。

2023年8月22日

読書状況 聴き終わった [2023年8月22日]
カテゴリ 同人アイテム

泣く子も黙る同人音楽最強タッグである葉月ゆら×Dropの、個人的にベスト3に入るくらい好きなCDです。
ユニットの最高傑作とも名高いであろう「LE BIJOUX」あたりの、煌びやかなんだけどどこか怪しげで幻想的な雰囲気を感じさせる楽曲がそろっており、Drop節を存分に楽しめるし、ゆらさんとの相性の良さがたまらないです。
まさに怪しくて幻想的な世界へ誘う#2から、かつてないほど激しいギターサウンドにコピーを試みたら7弦だし打ち込みフレーズを手弾きに落とし込むのに苦労して動画撮影では手がつりそうになった#3、そしてメタルファンのなかでも特にメロスピファンは虜になること間違いなしのキラーチューンである#4のメロディとコード進行のクサさとサビでのボーカルの掛け合いに鳥肌、そして哀愁漂いまくりな隠れた名曲の#5と、息をつく間もなく過ぎていく20分。この20分程度で聞けちゃうのが同人音楽の良さだったりする。
このユニットの好きな作品は、殿堂入りであり妻との結婚のきっかけであるの「HAMELN」は別格として「竜と炎の物語」も外せないし「宵闇恋想奇譚」も神だし「LE BIJOUX」も素敵だし…(ブクログに出てこない作品もここで宣伝できたからヨシ)

2023年8月22日

読書状況 聴き終わった [2023年8月22日]
カテゴリ 同人アイテム

多国籍で様々なキャリアを持つメンバーで構成されるバンドで、名前だけは知っていたが聞く機会がなかなか無いなーと思っていたらAFM Recordsのセールの中に何枚かあるではないか。2枚組のライブ盤で他のアルバムと同じ値段ならラッキーだしベスト的な楽しみ方ができるだろうと思っていろいろなバンドと一緒に買ったんですけど…ハマりました。
中心人物でソングライティングの才能溢れる堅実なプレイのベース、ヘヴィでグルーヴィなリズムを叩くと思いきやツーバスも余裕で入れてしまうドラム、味付けの範囲にとどまらずギターと絡み合うリードサウンドが素敵すぎるキーボード、なんとなくEdguyのTobiasを思い出す声質で高音の抜け具合が気持ちよくて存在感抜群のロックヴォイスのボーカル、そして確実なプレイとメカニカルに弾きまくるギターがかなりの腕前…フルピッキングとスキッピングのプレイは今現在来日中のMR.BIGのPaul Gilbertを思わせるし、ライブ盤でここまで弾けるってなかなかヤバいなと思って動画漁ったら…まさかの左利きで、右利き用ギターを左利きで構えてそのまま使ってるので弦の順番が逆で弾いてて目が飛び出たわ。
各楽器隊のテクニックもフレーズの聞きごたえもあるし、歌のメロディもキャッチーさがありつつもなんともカッチョイイ感じがたまらなくて、これぞ俺が求めてる音楽だわって久々に思ってしまいました。例えばメンバー的に縁のあるPink Cream 69に少し通じるものを感じるし、ハードロック寄りでお気に入りのHouse of Lords(そういえばこのバンドのギタリストも左利き)と、正統派メタル寄りのSilent Forceの良いところを融合したらこんな感じかな?と思ったけどそうでもないような。同じレーベルでまとめてCD買ったHuman Fortressの完全に上位互換ですね、メンバー構成的に…。

2023年7月27日

読書状況 聴き終わった [2023年7月27日]
カテゴリ Heavy Metal

北欧の国に負けないくらい尖ってカッコいいバンドを輩出しまくっているカナダから現れた超絶テクニカルなデスメタルバンドの作品。きっかけはYoutubeのおすすめに出てきた左利きフレットレス6弦ベースのサムネにつられて。あのBeyond Creationを思い出すな!って思ったらベーシストは同じ人でした、この手のジャンルで6弦フレットレス使いのバカテクがそんなに沢山いるはずないよな…。
個人的にテクニカルデスというジャンルはそんなに詳しくなかったんですが、ブラストビートが鳴り響いて「ヴォーヴォー」って何言ってるかわからない下水道ヴォイスで叫んでギターはフロントピックアップにして速弾きしてよくわからない感じだと勝手に思ってたんですが、このバンドを聞いて完全に印象が変わりました。ツーバスやブラストや変拍子はお手の物で、ギターはツインだからかちゃんと構成されているフレーズを綺麗なフルピッキングで鳴らす、そして低音なんだか中音なんだかわからない独特のベースサウンドが心地よくて、完全にハマりました。ヴォーカルもクリーンと比べたら何言ってるかわからないけど、メロデスに近い聞きやすさを感じるし、ブルータルだと思ったらいきなりアコギが入ってメランコリックになったり、渋滞するのが音数だけじゃなくて入り乱れるジャンルだったり、いろいろ感情の変化も忙しいと思ったらあっという間に聞き切ってしまいます。気づけば9分だったり18分だったりする曲もあるんだけど、音数と展開の半端なさが途轍もなくて大汗をかきながらヘドバンしていたらいつの間にか終わってます。
世の中には一般人が好んで聞く音楽と、楽器をやっている人が好んで聞く音楽が存在しますが、間違いなく後者だと思います。しかも半端に軽音楽器をやっている人が聞くと絶望しかないので注意した方がいいです。自分は聞いてて心地よすぎてゾクゾクしてしまって、夜しか眠れません。

2023年7月22日

読書状況 聴き終わった [2023年7月22日]
カテゴリ Death Metal

「壮大なバトルメタル」を自称するドイツ出身のヘヴィメタルバンドの2019年にリリースされた作品。調べてみるとそれなりの歴史があり、メンバーも何度か変わっているようなのでこの作品の前がどうだったかは聞いてみないとわからないし、聞きたいかと言われたらそこまででもないかな。
内容に触れると…少しハスキー気味なシャウトはかっこよさを感じなくもないし、ドラムも要所要所でツーバスを入れるところもメタルの魅力の一要素ではあるんだけど…メロディの物足りなさと全体的にタイトさを感じられないのはリズム感のせい?特にボーカルハーモニーのハシリ具合が気になる部分が多い。あとはあんまり面白みのないギターフレーズ、その繰り返しはどんな意味があるんだろう?ヤングギターのエクササイズのほうがもうちょい聞いてて楽しい気がするぜ?
キーボードが手数は多くないものの少し民族音楽観出して頑張っている気がするけど、この手の編成のメタルならほかに良いバンドがたくさんあると思うんだよなぁ。

2023年7月21日

読書状況 聴き終わった [2023年7月21日]
カテゴリ Heavy Metal

この国の名前を聞けば生きるすべてのメタラーは安心する"フィンランド"の正統派メタルバンドで、来日経験もあるし何ならLoudparkでアリーナで観た記憶もあるバンドの2ndアルバム。大抵ライブで見ていいと思ったら即音源買いが基本なのだが、なぜこのバンドは購入を後回しにしてしまったのか、もし自分の分身がいたら飲みながら朝まで問い詰めたい。
ギターがかっこよくてキーボードがリードまで絡んでくる、良質というか理想形と言っても過言ではない音楽性は、まるでMatias加入後のStratovariusを思わせますね。と思ったらプロデュースにMatias絡んでるし、何ならドラマーがMatiasの弟らしい…。まずはずっしりとミドルテンポで始まる#2のギターソロとキーボードソロの後のクッソカッコイイハーモニー、そして#3のツーバスドコドコからの8ビート疾走とサビのクサメロを全人類は聞くべき。かっこいいと思った君はヘヴィメタルの世界へようこそ、歓迎するぜ。
同郷のSonata ArcticaやNightwishと比較されることも多いらしいけど、音楽的な好みとしてはARIONが頭一つ抜けてますね。ほんとになぜライブを見た後すぐに音源買わなかったのか謎です、ラウパでは確かO.A.だったからパフォーマンス的にそんなにインパクト無かったのか…?ギターとキーボードの演奏がカチッと決まった時に二人でハイタッチしてたのは覚えてるが。
どうでもいいけどこのB級っぽいジャケットの人物がTimo Kotipeltoにしか見えませんよね。

2023年7月17日

読書状況 聴き終わった [2023年7月17日]
カテゴリ Heavy Metal

聞きたい音楽に困ったとき、新ジャンル発掘したいとき、名前しか知らない有名アーティストの音源入手に心強い"俺たちの渋谷〇タヤ"でVtuber音源を適当に借りたらとんでもない逸材を発見してしまいました。おそらくV界隈では有名だとは思うんですが、音源ではkotoneでyoutubeでは天神 子兎音って名乗っているんですね。例えば3次元としての露出がある声優さんだと、現実世界の恋や愛()についての普通のJポップを歌わされる印象だけど、Vなら既に決まっている世界観をベースにできるからいいんでしょうかね?いや、プロデュースや作編曲してる人のセンスが9割でしょうね。普通のポップスも最近はなかなか個性的ではあると思うけど、ここまで尖った曲を集めてアルバムとしてまとめ上げてるのもすごい。3,4分前後の曲がコンパクトに並べられててめちゃめちゃ聞きやすいのもポイント高すぎ。
動画見たことないけど子兎音様って連呼しているのはあんまり気にならない、むしろサブカル大歓迎なメタルギタリストとしては動画に少し興味が出てきたぞ…。ロックをベースに、大好物のツーバスがドコドコ連打だけでなく休符入りのドコドコだったり、歌メロがかなりクサメロ寄りだったり…何よりそれを歌い上げる声がいい。噂によるとVになる人は声優志望だけどなかなか陽の目を見ない人が多いらしく、つまり声の良さや歌唱力は高いっていうこと。うまい歌を際立たせるためにバッキングやインターリュードのテクニック的な底上げが起きるので、演奏もカッコよくなってくる相乗効果。個人的に好みのVアーティストでは樋口楓を超えてヒメヒナに並んだと思います。

2023年7月17日

読書状況 聴き終わった [2023年7月17日]
カテゴリ J Pop

聖地である渋谷ツ〇ヤのネット音楽エリアで見つけて借りたCDで、調べてみたらBeat Mania等に楽曲提供しているらしい作曲家の作品。
いわゆるトランス系とかそのあたりのデジタルでサイバーな音楽で、外部のシンガーを起用して自分の楽曲に彩りや多方面のベクトルを示している感じでしょうか。いかんせんこの手の音楽に疎いので説明が難しいのですが、EDMが好きだったりビーマニプレイヤーの人だったら楽しんで聞けるのではないでしょうか。
自分はコッテコテのロックとか哀愁メロディが大好きな人なので、こういうジャンルを聞くと脳ミソが曲の分析を止めてしまうため、昼寝するときの睡眠導入で聞くとすんなり眠れるのでそれはそれで役立ちそう。

2023年7月17日

読書状況 聴き終わった [2023年7月17日]
カテゴリ Sound Track

伝説のボーカリストであるRonnie James Dio率いるバンドDIOでプレイしていたメンバーが集まって作った、Dioを追悼する目的もあるであろう作品。自分はDioをそこまで詳しくないので恐縮ですが、もっともっとメタルっぽくないんですかね?ドラムがそこまで手数をかけないしあんまり低音に気合が入った感じではない気がするのは私だけ?演奏自体はしっかりしているので聞いてて安心ではありますが。(でもそんなに難しいこともしていないような)
全然Dioっぽくないボーカルだけどハイトーンはそこそこ出るので、ブルージィな普通のハードロックとして聞くにはめっちゃありだと思う。Dioそんなに詳しくないのでカヴァー曲だとしても気づかないから気にならないし…。まぁ何よりVivian Campbellのかなり気合の入ったプレイが聞けるってのが嬉しかったりしますよね。Def Leppardではそれこそ難しいプレイ無いし、病気から復活して元気にプレイしてくれてるってのがイイね。

2023年7月11日

読書状況 聴き終わった [2023年7月5日]
カテゴリ Hard Rock

邪神ちゃんがやたらとコブシの効いた歌唱をするなと思ったら実は歌がかなり上手い声優さんの2ndソロ作品。
1stと比べたら明らかに俺の好みの曲調を増やしてポイントを稼ぎに来ましたね、正直よくやった。「等身大の恋とか愛()」みたいな普通のポップスなんていらんかったんや…そういうのはJポップのアーティストに任せればいいんや…。
ファルセットに切り替わるところはまだ気になるけど、前回ほど気にならないのは曲調が好みなものが多いから…?#2なんかは地声で行けそうだしそのほうが盛り上がる気がするんだけどあえてファルセットにしてるんでしょうか…。なんてイチャモンは置いといて、曲調がこっち系にシフトしてくれた時点でもう応援する方針に変わりましたので良いところをガンガン褒めまくります、コブシの効かせ方がかなり絶妙ですし#5みたいなゴシック系ソングで聞かせてくれる哀愁のあるソプラノ高音も魅力的です。
長すぎずコンパクトな楽曲でエレキギターやシンセがガンガンに前に出てくるいい曲がかなり揃ってるので、コピーバンドやるからギターよろしくって言われたら喜んで弾きます、誰かやりませんか。特に#1、#2、#6、#8あたりは弾いてて楽しそうなのでやりたいです。

2023年6月28日

読書状況 聴き終わった [2023年6月28日]
カテゴリ J Pop

邪神ちゃんの声優さんの1stソロ作品だけど、一般的にはラブライブサンシャインの小原鞠莉さんが有名なんじゃないかと思う一方で自分はサンシャインを5話までしか見てないしそのキャラの記憶がない。でもネットでこのキャラがメタル好きのような噂だけは聞いたことがある。
声優さんのソロということでアニソン系に縁のあるメンバーによる作編曲とアニメ声で歌われるアップテンポの曲は、あの水樹奈々を思わせる感じですね、特にコブシの効いたロングトーンは通じるものもある気がします。ただ、惜しむらくは高音のファルセットに切り替わったときに明らかに感じるパワーダウンでしょうか。曲によっては光るものもあるだけに、彼女の声域に考慮したレンジで作ったらもう少しいい感じになるのではないかと思わなくもない。#7みたいな徹頭徹尾静かな曲だったら意外と映える気はするけど。
女性シンガーのアルバムにありがちな「等身大の恋や愛()」みたいな普通のポップスもありはするけど、やっぱり気に入るのは#3や#4みたいなヘヴィでダークな曲ですよねぇ。どうでもいいけど#9を聞くとかぐや様は告らせたいの話を思い出します。明らかに陰陽座を意識してる#6の、イコライザーがバスドラのアタックに全振りされてるのがある意味笑えます。
3部構成の組曲で第二楽章以外歌が入ってないのが謎です、声優さんのアルバムだよねこれ…?

2023年6月28日

読書状況 聴き終わった [2023年6月28日]
カテゴリ J Pop

WingerやWhitesnakeというどっちもWで始まるバンドでの活躍が有名なギタリスト(バークリー中退)のソロ作品。ギタリストのソロには2通りあるけど、この作品は#1でなぜか入る一言セリフ以外は声無しのインストです。
お得意のハードロックをベースとしてはいるものの、16ビートのリズムやスラップベースやシンセサウンドが気持ちいいFusionスタイルも余裕で弾きこなす達人です。それでいて独自スタイルのタッピングによる独特なサウンドと繊細なコントロールのアーミングを操ることで、彼にしかない個性的なサウンドになっているのが特徴ですね。そして何より語らなければいけないのは…ミストーンやノイズが皆無であり、しかもそういった雑音を出さないための努力の痕を全く感じさせないプレイでしょうか。彼のプレイは生で2回見ましたが、プレイに余裕を感じるどころかギターがもう体の一部と化している感じでしたからね。(しかもそのうち1回は演奏中に怪我したのに最後まで弾ききったという…) Fusion系の曲ではゲストミュージシャンによるキーボードプレイがこれまたかっこよすぎるんですが、Reb本人も弾いているような記載を見かけます。どっちも弾けてめちゃめちゃ上手いなんてもう勝てる要素無いじゃん…。
ここまで良質なギターインストアルバムはKiko LoureiroのNo Gravity以来な気がしますし、なんならそれを余裕で超えた感もあります。

2023年6月25日

読書状況 聴き終わった [2023年6月25日]
カテゴリ Hard Rock
  • Magic
  • Serious Black
  • Afm Records / 2017年8月24日発売
  • Amazon.co.jp / 音楽
  • 購入する

元々は名だたるメンバーが集まって結成したスーパーグループだったようですが、名だたるメンバーということは各自の活動もそれなりにあるわけで、何度もメンバーチェンジが起こっているそうです。
正統派メタルに癖のあるフレーズやメロディのほどよいクサさはまさに日本人好みだと思いますし、俺も予想以上に気に入っており正直びっくりしてます。なぜならジャケットにも書かれている短髪のシンガーがどうせそんなにハイトーンでもないだろって失礼にも思っていたんですが、調べてみるとBloodboundとかで歌ってる人らしく、なかなかのハイトーンも出るしぶっちゃけめちゃめちゃ上手いです。(Bloodboundは来日経験もあると思うんですが、恥ずかしながら未聴…)歌の存在感があるからこそ楽器隊の演奏に癖があっても相乗効果的にかっこよさが増すという正のスパイラル。だからと言ってどちらも出ちゃばりすぎずお互いを尊重して高めあう…これぞメタルのSDGsですねぇ。キーボードを弾ける人がメンバーに何人もいるのが結構な強みな気もしますし、ギターはギターでフレーズの作り込みを感じるのがポイント高すぎ。
ほとんどの曲がメタラーを喜ばせるための激しめの曲なのに、まるでアニソンかとも言えそうなキャッチ―さがめちゃめちゃ心地いい#7がかなり最高でして、ライブではみんなで一緒に叫ばないといけませんねぇ。プログレッシヴでシアトリカルな#14も聞きごたえあるので注目です。
はじめて聞いたこの作品がAFM Recordsのセールで適当に買った1枚なのですが予想を遥か彼方の成層圏まで超えてしまう内容だったので、他の作品も聞いてみたさがちょっとはあるけど買いすぎだよなぁ…(関税支払い通知が怖い)

2023年6月25日

読書状況 聴き終わった [2023年6月25日]
カテゴリ Heavy Metal
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