文學界2017年5月号

  • 文藝春秋 (2017年4月7日発売)
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感想 : 9
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「影裏」

間違いなく力量はある作家だと思う。マイノリティについてあえて淡々と描いていることも面白いと思った。しかし、一つ一つの話のまとまりが、総体としてどのような流れに向かっているのかがわかりにくかったかもしれない。主人公が日浅にこだわる理由というのが、分かるようなわからないような、やはり、ちょっとわからなかった。隅々にはかなり気を配って、考え抜かれた高い技術の文章が、まとまりとしては、あまりすっと入ってこなかった。言わんとしていることが、4つの中では一番難しかった。

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感想投稿日 : 2017年7月3日
本棚登録日 : 2017年7月3日

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