専門的過ぎて分からないところと、通俗的で勉強にはならないところしかない気がした。なんというか,もっと俯瞰的で,ある程度専門性も保った感じを期待してたのですが。前者である第2章、第3章をなんのフォロウもなしに入れてしまう岩波さんは怠慢であるように思える。まだ第2章は分かるのだが第3章は僕の理解力では普通に読むだけでは無理。後者に属する第1章,第4章,第5章などは読んでて面白くないわけではないが、こういう話は『精神と物質』にもいくらでも書いてあったし、脳科学について知りたいという目的にもそぐわない。第5章の対談,池田さんて誰だろうかと思ったら「ベルばら」の作者で,これには期待したのだけど,結局利根川さん中心になってしまってるしなあ。総じて言えるのは、全ての章がどこかから引っ張ってきただけなので岩波さんのサボリ具合が浮き彫りになって見えるということと、『精神と物質』のほうが何倍も良い本だということ。
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- 感想投稿日 : 2010年10月11日
- 読了日 : 2010年10月10日
- 本棚登録日 : 2010年10月11日
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