「複雑ネットワーク」とは何か―複雑な関係を読み解く新しいアプローチ (ブルーバックス)

  • 講談社 (2006年2月21日発売)
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本棚登録 : 396
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5章まででネットワークについて説明し、6章以降は感染症、コンピューターネットワーク、ニューラルネットワーク、など、実例に基づいた話。前半が簡単だけど知らない話ばかりで、面白かった。ポイントはスモールワールドとスケイルフリーネットワーク。この本の最後にも、「まとめると、現実のほとんど全てのネットワークはスモールワールドである。そして、不平等さが顔をのぞかせる場面では、スケールフリー・ネットワークも数多く見られる。これらが、近年のネットワークの科学が解きほぐした一番大切な2点だ。」とある。スモールワールドっていうのは、世間は狭いっていうことで、世界中の誰とも6人を隔ててつながってますよとかそういう話。「友達の友達はアルカイーダ」とか。スケイルフリーの方は、「80対20の法則」とか、フラクタル、ベキ分布と関わってくるところ。経済物理学を思い出すなあ。ブルーバックスというものの存在を知ったのが高3の受験生真っ只中という遅さで、全然読んでいない。そして大学の講義は基礎の域をでないから、応用や最先端のことは全く分からない。まだまだブルーバックスのお世話になる余地はあるのです。あと、今野さんは、僕の興味のあるところによく顔を出してくる気がする。この本の周辺がご専門のはずではないと思うけど。それから、この本に写真を何枚か提供してる秋山仁はグラフ理論が専門だったのか。浪人時代アカデミーコモンで聴いた講演で、アメリカのなんとか先生のところに行ったと言ってたけど、それがハラリーだったのかな。関連リンク・『経済物理学の発見』http://review.webdoku.jp/note/4390/14870/1?id=228682

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2010年4月4日
読了日 : 2010年4月11日
本棚登録日 : 2010年4月4日

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