溺れる恋の痛手 (ディアプラス・コミックス)

著者 :
  • 新書館 (2012年12月29日発売)
3.25
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本棚登録 : 224
感想 : 8
3

うーん?うーん。なんかイマイチでした。前作も微妙だったし合わなくなってきてるのかなぁ。前はライトBLとして割と好きだったんですが、ライト過ぎてそして個人的に不快要素だらけで無理でした。新刊出るの2年9ヶ月振りなのか。その間に自分の嗜好が変わってしまったのかも。
表題作は意地悪攻っていうかただのガキだよね…ただのお子様だよね…と思って無理でした。そもそも意地悪キャラ自体も苦手だけど、意地悪よりもお子様のが苦手なので更によろしくなかった。傷ついてるとこ見て楽しんでるとか、ねぇ。最後は支離滅裂すぎて意味不明でした。それが恋と言われても、人として、言葉の選択とかさ、あるよね。無神経。そして受は泣きすぎ。女々しすぎ。完全に女の子でした。
次のオタクの話が本当に絶妙な具合にイラっとさせられて。最近はBLでもオタク主人公かなり増えてきましたが、何で三次元と比較して二次元を最終的に見下すんだろ。見下す為の設定なら使わないで欲しい。よりによって漫画の中でね。漫画家がそういう事描くのねって。イラっとしました。一般人キャラの見下し発言とかはどうでもいいんですが、作品自体の空気がそうというか。オタク主人公のナチュラルな思考の中で見下してたから、なんかがっかり。二次元じゃ体温ないとか、こんな事出来ないとか、こころ通わせられないとか、恋愛漫画でオタクが主人公だった場合とってもテンプレですが、普通に「二次元は二次元で好き」でいいじゃんねぇ。何で三次元の人間は信用出来ないから二次元が良い、って逃げ道なんだろ。単純に好きだから好き、でいいじゃん。まぁそこはテンプレだから良いんですが、受が自分と一緒にいる事で受まで同類扱いされてる事に対して「そんな不名誉な事があるだろうか」「オタクな自分が恥ずかしい」と来てあーそうですか、と。外に恥じても自分に恥じるのってねぇ。だから「人間信用出来ないから二次元が好き」て普段はスルーするテンプレにもすごいイラっとしてしまったのでした。まぁそこがメインではないんですけどね(笑)
メインも割とぽかーんとしました。いきなり夢の中で二次元の彼女が「受の事が好きなんでしょ?受は私達よりもっと主人公の事が好きなんだよ。当然だよ、だって生みの親だから☆」ときまして、そんで目覚めて受に聞いたら実はそのゲームのキャラデザやったんだ…エンダァァァァァ!でラブクライマックス。意味が解らない(笑)意味が解らない!しかもオチが「生みの親の受が俺を好きなんだから、二次元の彼女が俺を好きって言ってたのも当然だな」ですよ。意味が解らない!意味が解らないよ!へっ?冷静に突っ込んでも、キャラデザだけでしょ(笑)?脚本家とかその他スタッフ総無視かー。
次の学生の話も受の性格が一貫してなさすぎて、説明がなさすぎて意味が解らなかったです。冷たいのに何で病気の人にだけあんな別人なの?と思えば全く看病慣れしてないとか、辻褄が合わなさすぎる。そして仮病とか、嘘つく時点でキャラが無理でした。いきなりキスとかさー。あと受の髪型がこけし…。
えーと、次の高校生の話もラストが意味が解らなくて、構成がなんか。唐突というか下手というか。え、何でラスト唐突に3年飛ばした上に離れたの?ていう。この読切だけで見たらそこまで違和感ないのですが、続編がついた事で一気に意味が解らなくなりました。読切のままきれいに終わってれば良かったのに。ますます何で最後離れたのか理解不能に。別に何かあったわけでもないし。説明不足すぎる。雰囲気すぎでした。結局無駄に離れてただけで、3年間本当にただの無駄でしかないよね。何ひとつ行動せず自己完結で時間無駄にしましたって話が本当に苦手です。
ところどころすごく馬面になるのが気になりました。
あ、あとコンビニ店員のやつは左右が予想と逆だったのに驚きました。

フラットに読もうと務めたものの、先入観で冷めた目でどうしても読んでしまったせいな部分もあると思います(笑)

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: BL漫画
感想投稿日 : 2013年1月3日
読了日 : 2012年12月30日
本棚登録日 : 2012年12月30日

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