うーん。面白いんだけどね。素直に面白いねと言えないなんだろうこの複雑な気持ち。
ぶん投げたエンドオブワールドよりは断然読めました。あれはほんと独りよがりすぎて久々にぶん投げた本だった。あれよりは大分独りよがり臭は薄まってたしちゃんと読み手にも何描きたいか伝わるようになってました。けど描きたい事、目指したいものは判るんだけど、独自の色になってないというか。真似っこというか。オリジナリティがないんですよね。全体的にあーなんかもう既にどっかで見たなっていう。どこ取っても。なんつうか、タイトルが皮肉になってるーとか思いました。(なまかじり、似非の禅って意味らしい)
話自体、描きたい事はいいと思うんだけど、同じ話でももっと描き様で面白くなるだろうになと。つまりあんまり巧くない。好みもあるとは思うけど。巧い人は好み超えて巧いって言う。狙いすぎなんですよね。いちいち。簡単に言えばあれです、居た堪れない方の中2。カバー下とか扉絵とか目指したい雰囲気は本当に判るんですけど。多分その目指してるとこに向かって、画面真っ白なんだと思うんですが、効果的な画面・空白と感じるより真っ白手抜きにしか見えない。絵柄も。雰囲気あるというよりもさいと感じる。雰囲気の為の絵柄だと、狙ってやってるんでしょうけど。正直、力量不足感が否めない。一番これ言われるの嫌いそうだけど、ライトBL描いてた方が良かったのではと思います。
同時収録の短編も同じ感想。面白いんだけどね。
あとBL的には全然。ちっとも楽しくない。受ひとりの話。攻との話では全くない。攻は完全に都合いいお道具キャラ。いつくっついたの?て感じ。最終話であっさり何時の間にか攻に乗り換えてて終わりという。そして男同士で描く必要がどこにあったのやら。
- 感想投稿日 : 2011年6月16日
- 読了日 : 2011年6月16日
- 本棚登録日 : 2011年6月16日
みんなの感想をみる