推理小説とか麻雀関係とか英語関係とかその他少々»
推理小説とか麻雀関係とか英語関係とか山積みになっている本に感想をチョロチョロつけていこうかなぁなんて思ったりしております。
レビュー by pokka3156さん
蒲生稔が面白い。
精神異常者の心の中に入って見る世界は、
微妙に自分にも同じような気持ちがあるのではないかという
怖いもの見たさで興味を持って読み進められる。
よく言われるエログロについて、
確かに眉をひそめる描写が多く見られた。
食事をしながら(行儀が悪いですが)読むことはお勧めできないと思う。
とはいえ、世の中の評判を見るとこの程度のグロさはまだ軽い方だという。
自分はこういう小説は初めてに近いので非常な新鮮さを受けたのだが、
そういう意味では初心者用の小説なのではないかとも思う。
同様に蒲生雅子の母という目。
自分の母親ももしかするとやりかねないなという怖さ。
自分の息子が狂っていくのと平行して
自分自身も狂っていく感覚。
これも自分の身近にもあるかもしれないという恐怖があり、
読み進められた。
惜しいのは元警部の樋口がいまいちそれらしく感じなかったこと。
登場シーンが悪いのだろうか、
女にもてるような魅力がいまいち伝わってこなかった。
そんなこんなでずーっと読み進めてきて、
最終章・・・・・・
えっ、という感じ。
※※※ここからネタバレ※※※
ええ、確かに蒲生稔は雅子の息子だと思ってましたよ。
それがまさか夫だなんて・・・・・・
うーん。これがいいという人も多いんだろうけど、
自分としてはこんな落ちがなくてもいいじゃないかなぁとも思う。
とはいえ巻末の笠井潔の解説を読むと、
だからこそこの小説が成功しているのだと言う。
それを読むと確かにそういう気もするが・・・・・・
最後のひっくり返しは推理小説的なものではあるが
ただ、推理小説として身構えて読んでしまうと
蒲生稔や蒲生雅子の心理描写にはまることが出来ないだろうから
やはりジャンルとしてはホラーになるのだろうなぁ。
まぁ、あまり深く考えなくても
面白く読めたことは間違いない。
登録日 : 2010年09月02日 23:44:21


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